場所は東京・丸の内。パナソニックの音波振動ハブラシ「ドルツ EW-DE54」がディスプレイされた清潔感ある個室ブースに案内されると、個包装された新品のブラシヘッドが渡されました。
まず驚いたのはブラシの毛先。その細さたるや0.02mm。歯周ポケットの中まで入るこの細さは、なかなかないそうだ。「痛いのでは?」と思いきや、毛先の3mmだけが歯周ポケットに入る設計とのことでちょっと安心。
ちなみに開発チームは1000人以上の歯からデータを分析し、曲線的で隙間が多いという日本人の歯並びに最適なブラシのサイズ、ネックの長さ、カーブの角度などを精査しているのだそうです。すごい!
ブラシを本体に差し込む際ボディを手にしてみると、電動歯ブラシにはめずらしいマットな質感。上にやや広がったフォルムは、人間工学的に握りやすさを追求した新しいカタチなのだそう。シリコン風の手触りとあいまって、しっくり手になじみます。
本体の電源スイッチは1つで、モードは「NORMAL」「SOFT」「GUMCARE」の3つ。すべて同ボタンで切り替えるシンプル操作ですぐ使えます。
■“音波振動”の動きが緻密すぎる!
個室のカーテンが閉じられ、いよいよ体験スタート。電動歯ブラシ自体初体験だったからか、骨まで響くような微振動がこそばゆい。すぐに慣れたものの、あとで調べたら毎分約3万1000ブラシストロークという音波振動なのだそうだ。
そんな速さでブラシが「横」に動くことにより、歯周ポケットから効果的に歯垢をかき出してくれている……らしい(!?) 実は、あまりに微細な動きなので実感としては正直、分からないくらい。でも個室内で流される動画で、透明な歯茎の模型を使った製品の比較テストを見ると、「横磨き」がいかに歯周ポケットケアに適しているかが一目瞭然。
■若くても要注意。あなたもすでに感染してる!?
ところで、なぜそんなに歯周ポケットをキレイにする必要があるか、ご存知ですか? それは歯周ポケットの中に残ってしまう歯垢が、「歯周病」を引き起こすからなのです。しかも今20代の7割、30代の8割がすでに歯周病に感染しているとのデータが!
歯周病といえば、歯茎の腫れや出血だと思っていたら大間違い。口臭や、寝起きの口の中のネバつき、また歯と歯の隙間が広がったり、歯茎が下がるも歯周病。そしてやっかいなことにキスだったり、スプーンの使い回し、ペットボトルの回し飲みなど、唾液から感染する可能性があるというのですから……。
現代人は、パートナーや家族のためにも歯周ポケットのブラッシングにいそしむ必要があったのです。
■痛くない! 磨きすぎまで自動に防ぐ
使用感の話に戻ると、超高速&パワフルな毛先の動きですが、決して歯茎は痛くなりません。手磨きで歯周ポケットをケアしようとすると、ゴシゴシ磨きすぎて出血してしまうこともありますよね。
この「EW-DE54」は、たとえブラシを歯茎に強く押し付けたとしても、ブラシ振幅を自動抑制してくれているそうなのです。しっかり磨けるのに、磨きすぎも防げるとは…!
その秘密は、内蔵されている日本製リニアモーターが回路で制御されているから、と担当の方が教えてくれました。世の中の電動歯ブラシで、この「パワー制御機能」が搭載されているのは今のところ同シリーズだけとのこと。
もうひとつ独創的なのは充電器のデザイン。充電時に本体底面を浮かせる「フロートチャージスタイル」が新開発されたことにより、汚れや水滴が拭き取りやすくなって清潔感もアップ。コンパクトなので、狭い洗面スペースでもスッキリ。
充電時間はたった1時間。従来品だと17時間もかかるフルチャージがこんなにも短縮されたのはなぜでしょう? そこには、離れた所に電気を送電するために使われる技術を近距離で用いるという発想の転換や、何十種もコイルのサイズや形を試行錯誤し、最終的には人の手で調整したという技術者の並々ならぬ努力が詰まっているのだそうです。2分間充電すれば1回(約2分間)磨けるため、急な充電切れにも、忙しい朝にもスピーディ!
小さなモーター音や軽量な点も、日々軽快に使えるポイント。これには内部の金属パーツを樹脂化したことが大きいのだそう。まず60%小型軽量になり、金属同士のこすれ合う騒音も軽減。樹脂といえども耐久性などの厳しい基準をクリアしているので、頼もしいアイテムです。
体験イベントは東京・名古屋では終了しましたが、11月19日(木)〜21日(土)に広島で開催されます。ぜひ実物の使用感と爽快感をご堪能あれ。
イベント詳細:http://panasonic.jp/teeth/event/
(文・写真/&GP編集部)
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