ダイソン超え?国産スティッククリーナー2機種の実力とは【最新家電レポ4選】

■パナソニックから吸引力押しのコードレススティック掃除機が登場

安蔵:パナソニックから、新型モーターを搭載して「吸引力」と「バッテリー長持ち」を売りにしたコードレススティック掃除機が登場しました。正直、いよいよ本格的な“ダイソンキラー”が出てきたという感じですね。

▲パナソニックが2018年8月30日に発売した「POWER CORDLESS MC-SBU820J」(実勢価格8万9800円)

奈津子:パナソニックの従来モデル「iT(イット)」は小回りが利くことと軽さに定評があったものの、「吸引力が弱い」というイメージをもたれていたそうです。確かに私自身、ITは革新的なデザインだというイメージは強く持っていましたが、吸引力はダイソンなどより劣っていたという印象はあります。

安蔵:iTは手首をひねるだけで家具のすき間なども素早く掃除できるという、小回りの良さが売りでした。でもダイソンと同様に「充電と収納のしやすさ」が欠けているという問題がありました。

奈津子:エレクトロラックスのエルゴラピードなどのように充電台を用意するか、シャープのRactiveAirやシャークニンジャのEvoflexなどのように、セパレート充電を採用するかしない限り、「使いたいときにバッテリーがない」ということになりかねないですよね。

安蔵:その点、今回の「POWER CORDLESS」は上位モデルのみながら、置くだけでサッと充電・収納できる充電台が付属するようになりました。

▲右側にあるのが、上位モデルのMC-SBU820Jに付属する充電台

奈津子:ちょっと大きくて重いですが、安定感がありますね。

安蔵:吸引力についても、かなり自信を見せていますよね。日本電産との共同開発によって、業務用清掃ロボット「RULO Pro」に採用しているモーターを改良した大口径モーターを採用したとのことです。

奈津子:7キロの重りをかるがると持ち上げていたのには驚きました! 自走式ヘッドを搭載していることもあって、実際に使用してみると、腕と肩に一切力を入れなくていいのが楽ですね。ゴミやホコリを検知する「クリーンセンサー」も、見えないホコリをしっかりと見える化してくれて便利です。

▲従来モデルの「iT」(写真左)に比べて大型のモーター(写真右)を搭載する

安蔵:ホコリの量に合わせて吸引力を自動的に変化させる「自動モード」が楽ですよね。強モードだと約6分と短いですが、自動モードなら約18~40分連続掃除ができます。これはクリーンセンサーあっての機能ですよね。

▲バッテリーインジケーターの前に大型の「クリーンセンサー」を搭載。ゴミやホコリを検知すると赤く光り、きれいになると青く光る

奈津子:ペダルを踏むだけでヘッドが外れてすき間掃除ができる「親子ノズル」とか、壁に当たるとヘッドが開いて壁に密着する「ガバとり」構造とか、細かい使い勝手の良さも魅力的に感じました。

▲ヘッドにはペダルを踏むだけでヘッドが外れてすき間掃除ができる「親子ノズル」を採用している

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