■クリップしながらインデックスをつけられる
デミクリップ本体は、紙を挟むクリップの部分とインデックスとして使える部分とで構成されています。
紙をまとめるには、クリップ部分を指で広げて紙を挟み、広げた部分を閉じるだけです。
クリップ部分の長いほうを180度くらいまで広げると紙を挟み込むための「押さえ」が外側に出てきます。180度に開ききったクリップの中央部へ紙を挟み込んでクリップの位置を元に戻します。
デミクリップは色のバリエーションが豊富なのもポイント。現在、10個入りタイプと5個入りタイプが発売されていますが、いずれも異なる10色、または5色のデミクリップのセットになっています。
例えば、これから確認するものはピンク色、確認中のものは黄色、確認済みのものは黄緑色などクリップの色を決めて挟んでおくようにすれば、一目見ただけでどの書類の束が何なのかが分かります。
ブルー系のアソート「ブルーパレット」、イエロー系のアソート「イエローパレット」など同系色でまとめたセットもあります。デスク周りのインテリアや文具とのコーディネートを考えたいこだわり派にはこちらがおすすめかもしれません。
さて、デミクリップはインデックス部分に油性ペンを使って文字を書き込むことができます。これでさらに細分化して書類を整理・分類できるのです。書いた文字は消しゴムで消すこともできます。
ちなみに、文字を書き込んで使う場合は半透明色のタイプがおすすめです。実際に文字を書き込んだものを比べてみれば、その理由は言わずもがな、です。
文字が消せるので、何度も繰り返し使うことができます。これがシールのインデックスとの大きな違い。クリップなので、インデックス位置の移動も自由にできます。
ひとつだけ注意したいのは、文字を書き込む位置。
消しゴムでこすると確かに文字は消えますが、クリップの根本が垂直に立ち上がっているので、場所によっては消しゴムが届かず消し残しが生じやすくなります。書いて消して…と何度も使いたい人は文字をなるべく外端に書くようにして消しやすくするか、細いペンタイプの消しゴムを使うなどするとよいでしょう。
クリップ部分に挟める枚数は最大でコピー用紙20枚と、そんなに多くはありません。大量の書類をまとめたいときは、いったんクリアファイルに書類を入れ、クリアファイル自体にデミクリップをつけるのがおすすめです。
■「ぶら下げる」ことで想像以上の活躍をしてくれる!
デミクリップには6mm径の穴があいているので、フックにぶら下げて使うこともできます。
インデックス部分に有効期限の日付を書き込んでおくと便利そうです。ボールチェーンを利用すれば複数のデミクリップをまとめて保管することもできます。
ぶら下げ収納は、ファイリングするにはサイズが小さいけどなくすと困るものやまとめて保管しておきたいもの、忘れないように目につくところに置いておきたいものの整理に重宝します。例えば、
・レシート、領収書
・たまにしか使わない会員カードやポイントカード
・マンションの管理組合や町内会などのお知らせ
などでしょうか。
また、厚紙やたくさんの用紙を挟んでいるうちにクリップ部分が緩くなってくることがありますが、デミクリップは復元力も備えています。ファイルするときと同様、クリップ部分を開ききった状態でクリップを外側から指でグッと押さえるだけで、薄い紙や少ない枚数の用紙を挟めるようになります。
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優先順位が低く、「あとで整理しよう」と思った書類もそのまま放置しておくのではなく、とりあえずデミクリップでとめておけば、カラフルで視認性が高くなります。これだけでもいざ必要なときに、探しやすくなるはず。さらに関連する書類同士は穴に通したボールチェーンやリングホルダーでまとめておけば間違いありません。
ファイリングが苦手、小さなカード類をよくなくす——身に覚えのある人は、一度、デミクリップを試してみては?ワンコインで手に入る手軽さ以上の快適さと実力を感じることができますよ。
>> デミクリップ
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(取材・文/髙橋尚美)
■たかはしなおみ/ライター
大手通信キャリア系列の出版社とニュースサイトで勤務後、夫のUターン転職で岐阜へ。2014年からフリーライター。主に食育、家事、育児、マネー、不動産の記事を執筆。3児の母で精神年齢は幼児並みの四十路。
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