[Gear Maniax #095] 災害時の備えには「一人ひとつヘッドランプ」がオススメです

▲単三電池1本で最大18時間。明るさ控えめ。でも十分明るい。1.2Vのニッケル水素充電池も使用可能

台風や地震などで停電が起きると、テレビもラジオもそうですが、メディアは「懐中電灯を用意しましょう」と案内します。一般的に懐中電灯という単語を聞くと「手で持つやつ」を想像されることでしょう。もちろん、手で持つライトでも無いよりはいいのですが、何日にも渡って停電が続く場合は、ハンディライトだけでは不便に感じるシーンが必ず出てきます。

▲マウントからライトユニットが分離可能。分離して使えば「懐中電灯」だ

ハンディライトの弱点は「片手が塞がる」ことです。両手が使えなければ、倒れた家具をどけたり、散乱した物をどけるのに不便です。小さく、細いライトであれば「口でくわえる」という手も無くはないですが、長時間に渡って続けるのは困難です。視線と配光が同じであるヘッドランプに勝るものはありません。

しかも、このヘッドランプは電池込みでも50g程度と軽く、重さは全く苦になりません。ヘッドランプにとって軽さは、重要な要素のひとつだと思います。

ところで…

LEDランタンがあるじゃないか!

では一体、ランタンをいくつ用意するつもりですか? ひとり暮らしであれば、1個あればすべて解決するかも知れません。しかし、一家に1個しかランタンがなかったら、各々が行動する時困りますよね? 家族全員がひとつの部屋に居続けることはできません。行動を起こす時、各自が使える灯具を備える必要があります。確かにランタンはエリアライトとして優秀です。家族がひとつの部屋に集まることで安堵感も増します。しかし、実際にはランタンだけでは不便で仕方ありません。

▲コンパクトに収まるサイズ感。防災袋に入れてもかさばらない

大きめで明るく光るLEDランタンをひとつ用意し、そして家族の人数分のライトを用意する。数が必要なものなので高価なものは避けたい。そういった意味でもこのヘッドランプはオススメなのです。

▲明るさは最大で70ルーメン。70ルーメンが暗い? 本当に?

LEDライトは明るくなる一方です。「とりあえず明るいの買っとくか」みたいな風潮もあります。そうなってしまうのは致し方ないことです。なにせ、そういうライトを選ぶ方は、普段はライトになんて全く興味ありませんから。

では実際に70ルーメンのライトを見てください。余裕で使えますから。ましてや、単三電池1本で使えるんですよ? それ以上のスペックなんて必要なんですか? どれだけ広いお家なんですか? って聞きたくなってしまいます。

▲ヘッドランプにしては珍しいロックアウト機能

災害用の備蓄電池としてアルカリ乾電池や充電池を考えている方は甘いです。備蓄として備えるならリチウム乾電池で間違いありません。しかし、リチウム乾電池は高性能な分、高価です。それを大量に備蓄してくださいとは、やはりなかなか言えません。であるならば、接点が物理的に電池から離れるロックアウト機能を備えていることは、防災用ライトとしては非常に重要なポイントになると思います。

小型のヘッドランプで比較的安価。そして信頼のあるブランドの製品としてオススメできるのは、こちらのTAJIMA「M075D」です。まだお家にひとつもヘッドランプがない、という人はぜひお試しください。(アカリセンター価格:1944円)

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(文・写真/アカリセンター・HATTA)

通販サイト・アカリセンターで懐中電灯の専門販売員をしておりますHATTAと申します。世界中の懐中電灯やギア物をお客様に紹介しております。ブログも絶賛更新中!
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