【先行レビュー】Apple Watch Series 4 大画面化がもたらす5つのメリット

[4]写真表示がより見やすくなった

Apple Watchの画面で写真を表示させることもできます。44mmモデルのサイズ感なら、写真の雰囲気を損なわずに手元で楽しめるでしょう。

▲写真を全画面表示した

ちなみに、Apple Watchで見られる写真は、iPhone側の「Watch」アプリで、「マイウォッチ」タブにある「写真」をタップし、「同期されているアルバム」で選択したアルバムに保存されたものとなります。デフォルトでは「お気に入り」になっているはずです。

ディスプレイが大きくなったことで、人に写真を見せたりすることもしやすくなりました。もちろん、スクリーンショットなどを同期しておき、手元のメモがわりに使うのも一つの手ですよ。

 

[5]Series 4だけの新しい文字盤を使える

今回使用したApple Watch Series 4で使用できる文字盤は、以下の26種類を選択できました。

<文字盤の種類>
「INFOGRAPH」「INFOGRAPH MODULAR」「FIRE AND WATER」「LIQUID METAL」「SIRI」「VAPOR」「アクティビティアナログ」「アクティビティデジタル」「アストロノミー」「エクスプローラー」「カラー」「クロノグラフ」「シンプル」「ソーラー」「タイムラプス」「トイ・ストーリー」「プライド」「ミッキーマウス」「モーション」「モジュラー」「ユーティリティ」「呼吸」「写真」「数字」「特大」「万華鏡」

このうち、watchOS 5のSeries 3でも使えない、Series 4限定の文字盤は「INFOGRAPH」と「INFOGRAPH MODULAR」の2つとなります。

▲Series 4限定の文字盤がこの2つ。iPhoneのWatchアプリからもカスタマイズできる

特に「INFOGRAPH」については、内側の目盛りの色が細かく分かれており、その51色全てに名前がついていることに驚きました。こだわりを持ってデザインしたのだろう、と伝わってきます。ちなみに、色の名前は下記の通り。

<INFOGRAPHの内側の円でカスタマイズできる色の名前>
「ホワイト」「ブラック」「レッド」「オレンジ」「NECTARINE」「アプリコット」「ピーチ」「ライトオレンジ」「MELLOW YELLOW」「イエロー」「ポレン」「フラッシュライト」「フラッシュ」「グリーン」「ミント」「ターコイズ」「ライトブルー」「ブルー」「ロイヤルブルー」 「ライラック」「ミストブルー」「アジュール」「STORM GRAY」「PACIFIC GREEN」「ブルーコバルト」「ダークティール」「 BLUE HORIZON」「デニムブルー」「ミッドナイトブルー」「オーシャンブルー」「INDIGO」「パープル」「ウルトラバイオレット」「LAVENDER GRAY」「ラベンダー」「ピンクサンド」「ライトピンク」「ビンテージローズ」「ピンク」「エレクトリックピンク」「HIBISCUS」「ローズレッド」「カメリア」「フラミンゴ」「ウォルナット」「ストーン」「アンティークホワイト」「ソフトホワイト」「ペブル」「ココア」「ダークオリーブ」

▲「INFOGRAPH」のカスタマイズでは内側の円の地色を白か黒かで選べる。黒は縁の色が多数用意されている

▲8つのコンプリケーションのうち、中央の大きな円は、上部のアイコンに表示されるアプリと一致する

▲一方、「INFOGRAPH MODULAR」のカスタマイズは、シンプルにコンプリケーションの配置を選択するだけ

また、「FIRE AND WATER」「LIQUID METAL」「VAPOR」の3つの文字盤については、Series 3でも使えますが、表示が「円形」に限られてしまい「フルスクリーン」で用いることができません。

つまり、フルスクリーンの「FIRE AND WATER」「LIQUID METAL」「VAPOR」もSeries 4限定というわけです。筆者は特に「VAPOR」のフルスクリーン表示が気に入っているので、Series 4のメリットのひとつに挙げさせてください。

▲例えば、「VAPOR」では3色の煙がランダムで表示されるが、1色に限定することもできる

▲表示は「フルスクリーン」と「円形」の2種類を選択可能

▲「円形」表示を選択した場合のみ、3つのコンプリケーションを配置できる

「FIRE AND WATER」「LIQUID METAL」のカスタマイズについては、VAPORで紹介したパターンと同様になります。

*  *  *

Series 4では、ケースサイズは極力コンパクトに抑えたままで大画面化が図られています。INFOGRAPH文字盤では8つのコンプリケーションを設置できるなど、それに合わせた機能性向上も興味深いポイントです。また、文字盤のデザインも選択肢が広がり、Tシャツのようなカジュアルな服装にもビジネススーツにもマッチした文字盤が選べるようになっています。

時計は好みが別れる商品なので万人に受けることは難しいでしょうが、少なくともiPhoneユーザーにとって、とても魅力的な仕上がりになっていることは断言できます。

44mmモデルか、それとも40mmモデルにすべきかは悩ましいですが、スペシャルイベントのハンズオン会場で触った限りでは、両方とも完成度は高く感じました。購入の際には、どちらを選んでも後悔なく使えると思いますよ。

>> Apple「Apple Watch」

 


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(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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