「カリーナED」というクルマを覚えていらっしゃるだろうか? 同車のことを知っているのは、きっと40歳代以上の人に限られるだろうから、改めてアウトラインを紹介したい。
1985年にトヨタから登場したカリーナEDは、革新的なクルマだった。それまでセダンといえば、居住性を高めるべく設計・デザインされたクルマというのが正義だったが、カリーナEDはあえて、そうした王道路線から外れたセダン作りを敢行。セダンにおいてクーペ感覚の美しさを追求したのだった。
そうして誕生した初代は、大ヒットを記録。それを受けて日産自動車からは「プレセア」が、三菱自動車からは「エメロード」が、そしてマツダからは「ペルソナ」が発売された。こうして、クーペの優雅なスタイルと、セダンの快適性・実用性を高いレベルで兼備した“4ドアクーペ”が一大ブームとなったのである。
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