■ボイスメモ機能が便利!
スマホから設定できるほかに、これぞ「スマートクロック」といえるのが、「ボイスメモ」機能です。天気予報や、自分で設定したテキストを音声で読み上げることで、「情報」を届けてくれます。
たとえば、「資料を忘れずに」「燃えるごみの日です」などとテキストを設定しておけば、忘れてしまいがちな予定や用件をリマインドしてくれます。また、そのテキストをアラーム音にすることも可能です。
読み上げる項目は、入力/録音したテキスト、Googleカレンダーの予定、天気予報などから選択できます。
そうなんです。Link TimeはGoogleカレンダーとの連携が可能です。これがとても便利でした。アラームを止めると、「今日の予定は○件です…」というように、そのままその日の予定の件数と内容を知らせてくれます。わざわざスマホで確認する手間が省けるし、スマートスピーカーに尋ねるよりも速いかもしれません。
ただひとつ悩ましいのは、「共有している予定」が読み上げられないところ。社内で共有している打ち合わせや会議といった予定は、筆者が試した限りでは読み上げられませんでした。
アプリのヘルプを確認すると、「Googleアカウントと同名のカレンダーのみが対象となります」との説明がありました。自分で登録し、かつ共有されていない予定にのみ、ボイスメモ機能が適用されるようです。
このボイスメモ機能による読み上げは、アラームだけでなく、本体のボタンを押したときにも行われるように設定できます。家を出る前にもう一度予定を確認したり、アラームを止めたときは天気予報を、ボタンを押したときはその日の予定を通知するように分けて設定したりするのもいいでしょう。
ボイスメモ機能は日本語のみ対応とのこと。実際に「Good morning」などいくつか英文を試してみましたが、『グッド、モーニング』とかなり棒読みの調子で、「グッドモーニング」とカタカナで入力した方がまだ自然な話しぶりでした。認識できる単語の数も少ないようです。
■家族の見守りにも使える!
Link Timeもうひとつの特長は、アラームを止めた履歴を共有できるところ。アラームを止めたことをメールで知らせたり、専用ページで確認したりできます。
通知用のメールアドレスは、登録するアラームごとに複数設定でき、専用ページも複数人で共有可能なので、離れて暮らす家族の見守りにも使えます。目覚ましとしてだけでなく、「薬の服用」や「運動」といった健康面の管理としても活用できそうです。
ディスプレイとLEDの明るさが調節が可能で、睡眠中に明るさやボイスメモの音量を抑える「夜間モード」も搭載しています。また、今後はスマートスピーカーとの連携など、機能を拡充していく予定です。
筆者自身、久しぶりに「置き時計」を使ってみましたが、スマホに手を伸ばすこともなく、ふっと顔を動かすだけで時間が確認できるのは、思っているよりも楽でした。スマホから設定できるのも簡単だし、予定をリマインドしてくれるのも、忙しい朝には助かります。
これからの寒い季節、なにかとバタバタしがちな朝を、Link Timeでスマートに過ごしてみてはいかがでしょうか。
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(取材・文/友納一樹<ゴーズ>)