■かゆいところに手が届く収納ボックス?
オリコンシェルフに決めた理由のひとつが、その機能性にあります。収納ボックスに機能性? と思われるかもしれませんが、実際に使ってみたら目からウロコの機能が盛りだくさんでした。
1.前面パネルとサイドパネルが開閉するから中のモノを確認できる
収納ボックスには中身が見える半透明のタイプもあります。タオルや靴下、下着など中身が見えるので便利なのですが、さすがに視界に入るところにはおけません。オリコンシェルフとは別に、折り畳み式の収納ボックスも持っているのですが、こちらは中身がまるで見えません。なので、中に何が入っているかをガムテープに書いて上に収納しています。その点、これはフロントパネルのひとつに小さなドアが、サイドパネルのひとつに大きなドアがあるため中が見えるのです。開閉式で積み重ねてあっても、ひと目で中身が分かるから、作業時間の効率化につながります。小さな窓は、W210×H160mm、大きな窓はW375×H185mm。
2.ドアがあってスタッキングができるから収納棚使いができる
収納ボックスはほとんどスタッキングができるから、ことさら珍しくはないと思いがちですが、オリコンシェルフの場合、開閉式のドアがあるのが大きなメリット。段積みして、上にボックスが載っていても下の段のボックスから荷物を取り出せるから問題なし。きっちり詰め込む収納ボックスとしてではなく、最初から収納棚として使うという利用方法もあります。なお積み重ね目安は5段まで。
3.ワンアクションでフルオープンにできる
収納ボックスを使っている人は分かると思いますが、大抵のものはセパレートタイプのフタ付きです。対してこのオリコンシェルフは本体と一体型になったフタを採用。真ん中で別れたパネルを左右に開く観音式なので、いちいちフタを外して、下に置いての作業がありません。しかもヒンジ式でフルオープンになるので使いやすく、意外な発見でした。
4.組み立て固定にスライドロックを採用。確実にパネルを固定できる
これも細かなところですが、組み立て固定に4ヶ所スライドロックを採用。以前から所有している別の折り畳み式収納ボックスは、固定する際、パネルを内側から外側にテンションをかけるだけ。なので、テンションのかかりが緩く、外側から何かしらの圧力がかかった場合、パネルが内側に入り込んでしまいます。対してこれは、パネルを内側から外側に押し出した上にロックをかけるため、外側からのテンションがかかっても内側にパネルが倒れることはありません。またサイドドア1枚につき2ヶ所、計4ヶ所スライドロックがあるので、不要にドアが開くことがないのです。
5.鍵をかけられるから大事なものが入れられる
目からウロコなのが、収納ボックスなのに鍵穴が付いていること。トップパネル2ヶ所とサイドパネル2ヶ所の計4ヶ所を閉じれば密閉はできます。が、多分、サイドドアが不慮の要因によって開かないようにしたり、他人と段積みで収納スペースを共有したりする場合に鍵を付ける、という使い方が現実的かもしれません。
これまで収納ボックスになんの考察もしてきませんでしたが、今回、収納ボックスを検証するにあたり、自宅の収納ボックスを確認したところ5種類あり、4種類が半透明で1種類が茶色。スタッキングできるものが4種類で1つは不可。折り畳み式が1種類でした。
そして分かったことは、収納ボックスには、「中が見えるか、見えないか」「スタッキングできるか、できないか」「折り畳めるか、畳めないか」、というほかに「パッシブ収納ボックスとアクティブ収納ボックス」があるということ。
つまり、押入れの中で威力を発揮するものと、外に持ち出してこそ機能が活きるもの。“見せ収納”のレポートまではできませんでしたが、このオリコンシェルフは間違いなく後者のアクティブ収納ボックス。
だから、キャンプに持っていくにはおすすめです。
ori-con shelf(オリコン シェルフ)50L[サンドベージュ]
●サイズ(折り畳み時):約W52.5×H10×D36.5cm
●内寸:約W48.9×H29.7×D33.3cm
●サイズ(サイドドア大):約W37.5×H16cm/(サイドドア小):約W21×H18.5cm
●重量:約3kg
●積載荷重:最大約25kg
●容量:約50L(積重ね目安5段まで)
ori-con shelf(オリコン シェルフ)50L[ オリーブドラブ ]
●サイズ(折り畳み時):約W52.5×H10×D36.5cm
●内寸:約W48.9×H29.7×D33.3cm
●サイズ(サイドドア大):約W37.5×H16cm/(サイドドア小):約W21×H18.5cm
●重量:約3kg
●積載荷重:最大約25kg
●容量:約50L(積重ね目安5段まで)
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(取材・文/&GP編集部 澤村尚徳)