昨今、魅力的なニューモデルを次々とリリースしているメルセデス・ベンツ。その戦略のひとつといえるのが“すき間のないラインナップ”でしょう。
ちょっと前までは、ハッチバックの「Aクラス」、セダンの「Cクラス」、「Eクラス」、「Sクラス」、そして、クロスカントリー4WDの「Gクラス」、ミニバンの「Vクラス」、2シータースポーツの「SLクラス」というのが、メルセデス・ベンツの布陣でした。
それが昨今では、「CL」が車名の冠に付くクーペのラインナップと、同じく「GL」が冠に付くSUVのラインナップが完成。それぞれにA、C、E、Sとサイズ/クラスに合わせたモデルが用意されています。その結果、ラインナップの総数は、メルセデス・ベンツとメルセデスAMG、スマートを合わせ、32車種、全159モデルという大所帯に! 人々の「こういうクルマが欲しい!」というニーズにすべて応えるかのように、すき間のないラインナップを展開するに至っています。
一度スタートさせた戦略は、完璧なまでに遂行させようという彼らの姿勢は、まさに、几帳面で真面目なドイツ人の気質を現しているかのようです。
【次ページ】シンプルかつ素材の良さを生かした新デザイン思想▶
- 1
- 2