ボディサイズやデザインはその他のX80シリーズと同じ。350mlサイズの缶ジュースを持っているようなサイズ感。精緻に削り出された6000系アルミ合金ボディに、つや消しブラックの陽極処理が施されております。各所に装着されたステンレスパーツが良い味を出しています。
多灯されたUV LEDとは別にCREE XHP50.2 CWを4灯搭載。例にもれず、X80-UVも「Under water 30 meters.」です。
30m防水!
ダイビングライトではありませんが、スキンダイビング程度なら使えるかもよ?的なこの防水性能。
強力なUVライトを特定の珊瑚や水中生物に照射すると神秘的に蛍光発光します。水族館などで目にされている人も多いかと思います。つまり、このライトもそういった用途を見込んだものと思われます。
蛍光素材はもちろん、アクリルや漂白加工された衣服、そして紙幣にも激しく反応します。室内を暗くして天井に向かってUVを点灯させると、一気にクラブのような雰囲気に変わります。それにしても、日本紙幣にこれだけ反応するライトも見たことがありません。
ただの倉庫が映画「トロン」のような世界に変わります。
汚れ、傷、ホコリの検出などでも高い効果を発揮します。UV蛍光灯で無ければ難しかった「広い面を照らしたい」という要望にも応えます。電源を内蔵したスタンドアローンで使える“モバイル紫外線照射器”としてもこのライトは使えます。
ただし、ご存知の人もいるかとは思いますが、UV光は非常に目には有害な光です。使用時はUVカットされたメガネや防護メガネの使用を推奨します。
1万ルーメンはターボ+の明るさなので、長くは点灯できません。わずか2分程度。その後はサーモセンサーが作動し、2700ルーメンに落ちます。一応、リフレクターには収まっていますが、そのリフ自体が浅くて、小さいので光は集光されません。COBよりは飛びますが、この程度ではどんぐりの背比べ的なものです。基本は近場を広く明るく照らす為のLEDです。
充分に明るく見やすい配光。しかし、1万ルーメンでの連続点灯はいずれにしてもオススメできません。熱くて仕方ありませんから。これ位の明るさでもボディは結構熱くなります。やはり、ボディがコンパクトで把持部が光源に近いことからか、熱を感じやすいと思います。
UVから白色、白色からUVへの切替も簡単ですばやくできます。高演色ではありませんが、広く明るい照射面は汎用性の高い配光かと思います。使用用途としては特殊なUV光源が目立つアイテムですが、白色光は使い勝手の良いものだと思います。(アカリセンター価格:5万5617円)
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(文・写真/アカリセンター・HATTA)
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