■「X4」を装着してランニングに挑戦!
せっかくのスポーツ用イヤホンなので、実際に“ラン”してみないと意味ないでしょ! ということで、僕も「X4」を身に着けて西新宿界隈を走ってみました。まず感じたのがフィット感。首筋にピタリとフィットして落ちる心配がまったくないのがうれしいところ。ケーブルのない完全ワイヤレスは快適なんですが、結局のところ“落ちそう”という不安は最後まで付きまといますからね。
なお、“イヤージェル”タイプのイヤーピースの遮音性はホドホドくらい。クルマの走行音は結構聞こえます。実際に街なかを走る場合は、音楽に没入してクルマの往来が分からないのは危険なので、あえて適度に抑えているということかもしれません。
またIPX7相当の防水にも対応しています。容赦なく公園の水でバシャバシャと濡らして、水たまりに沈めてもみましたが、濡れたままでも支障もなく使えました。普段の音楽リスニングでも用いる“イヤージェル”でも防水になっているので、突然の雨でも安心ですね。
最後に「X4」の音質のレビューを。
デフォルトのサウンドは女性ボーカルの高域の帯域をやや強めに押し出つつ、情報量をしっかりと出すサウンド。ランニングしながら音楽を聞いても低音は十分感じられます。
そして「X4」ユーザーに推奨したいのはアプリ「Jaybird My Sound」の活用。イコライザでサウンドのカスタムも可能です。特にオススメしたいのが過去のJaybirdのイヤホンに近い“シグネチャー”のセッティング。声もクリアで低音も気持ちよく響きます。スポーツ用イヤホンでこのサウンドなら満足感ありますよ!
「X4」を装着してみると、スポーツ用の世界、特に装着感の追求は奥が深いとつくづく感じます。高音質、バッテリーという機能性だけでなく、ランニングをする一人ひとりにフィット感をカスタマイズするJaybird「X4」の方向性は、真摯にランナーに向き合って作り上げたイヤホンといえるかもしれません。
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(取材・文/折原一也)