■設定も操作もとにかくシンプル!
まず目を引くのがカラーリング。マットブラックな見た目はなかなかスタイリッシュです。これはちょっと所有欲をくすぐられます。
とはいえ、カタチは一般的なコーヒーメーカーとあまり変わらない印象。さっそくコーヒーを淹れてみましょう。
今回は2杯分淹れようと思います。まずは付属のコーヒーサーバーに、2杯分の目盛りまで水を入れ、それを天面のフタを開けて本体に注ぎます。
次にコーヒー豆を天面の前方にあるミルに投入。説明書にある<中深煎り><中挽き><83℃>の目安に合わせて、今回は24g。ちなみにカップ1杯は150ccの設定です。
そしてドリッパーにペーパーフィルターをセット。カリタやメリタに似た台形のドリッパーなので、フィルターも台形のモノを使います。実はこのドリッパー、東京・南千住にある名コーヒー店「カフェ・バッハ」のオリジナルドリッパーと同じ形状です。
「カフェ・バッハ」といえば、日本のコーヒー界の第一人者、田口護氏のお店。そう、この「全自動コーヒーメーカー」、実は田口さんが監修しているんです。83℃とというお湯の温度設定も、田口さん監修だからこそ。サードウェーブブームを作った「ブルーボトルコーヒー」の創業者など世界中のコーヒー好きから尊敬を集めるカリスマが長年の経験から導き出した83℃に、期待度は否が応でも上がります。
水と豆をセットしたら、あとは淹れ方の設定をしていきます。
前面にある大きな円形のダイヤルは、豆の挽き具合。小さい●は細挽きで、大きくなるにつれて粗挽きになります。今回は真ん中の中挽きで。
他の設定は土台部分のダイヤルで行います。といっても、いたって簡単。
最も左の<MENU>と書かれたダイヤルは、どこから始めるかになります。
左から<豆から><粉から><ミルのみ><メンテナンス>。今回は当然<豆から>です。
左から2番めのダイヤルは抽出温度。83℃と90℃の2種類しかありません。83℃は田口さんが推奨する温度ということで、今回は83℃に。
もしかすると90℃だって低いなと感じる人もいるかもしれません。でも実はサードウェーブ系のコーヒーショップでは、おそらく大半が90℃未満の温度でドリップしています。そう、90℃というのも高めだったりするんです。温度が高いと酸味が抑えられて苦味が立ってきます。なので、酸味は苦手、苦めのコーヒーが好きという人は、深煎りや中深煎りのコーヒー豆で細かく挽いて90℃で落としてみてもいいかもしれません。
そして最後に杯数を設定したら完了。一番右のダイヤルはメンテナンス用です。
あとは右上の<START/STOP>ボタンを押せばOK。