2016年にルノー・日産アライアンスの傘下に入って以降、着実に復活の道を歩み始めている三菱自動車。そんな同社は“SUV”と“電動化”に特化した商品戦略を掲げているが、中でも、2013年に登場した「アウトランダーPHEV」は、三菱自動車が1966年より研究を進めてきた“電動化技術”に加え、あの「ランサーエボリューション(ランエボ)」で培った“4輪駆動力制御”、そして「パジェロ」で育んできた“オフロード性能”という、現在、同社が有するテクノロジーを集結させたフラッグシップモデルだ。
累計販売台数はすでに16万台を超え、世界で最も売れているプラグインハイブリッドSUVとなったアウトランダーPHEVだが、今思うと、デビュー初期のモデルはハード/ソフトともに熟成不足の感が否めず、一般のユーザーには「電気の力で走るSUV」といった程度の認識しかなかったと思う。その辺りを三菱自動車自身も認識していたようで、毎年のように進化・熟成を行ってきたが、2018年8月のマイナーチェンジで登場した2019年モデルにおいては、中身に関してフルモデルチェンジ級の変更が行われていたのである。
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