電柱の上の方に咲いている花に向かって、ズームでの撮影も試みてみました。こちらはデュアルカメラのiPhone XSとGalaxy Note9が有利ですね。
より花にズームアップできるのはデュアルレンズ搭載のスマホというわけです。しかし、花の部分を拡大してみると、Pixel 3も頑張っていることがわかりました。
Xperia XZ3では、花の中央部分でディティールが潰れているのに対し、同じシングルカメラであるPixel 3では、辛うじてその輪郭が残っています。おそらく、Googleが「超解像ズーム」と称している機能の恩恵でしょう。
最後は夜景で締めましょう。iPhone XSはほかと比べると地味な仕上がりになりました。しかし、精細な写りではあるので、後で手動でレタッチする前提なら使いやすいかもしれません。
一方で、ほかの3機種は信号の青色のライトの反射や、イルミネーションの色味が強調されていて、肉眼で見た景色よりも鮮やかに再現されていました。話題の「夜景」モードを使用していないPixel 3では、比較的ナチュラルに仕上がって好感が持てました。Xperia XZ3は鮮やかではありますが、イルミネーションの電球が白飛びしてしまったのがもったい無い。Galaxy Note9は明るく写った上で電球も精細に捉えていますが、ちょっと色味が強すぎる印象を受けました。
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シンプルな構図で、淡々と4機種のカメラを比較してみました。スマホのカメラというと華やかな新機能にどうしても目がいきがちですが、たまにはこういう地味な部分をじっくり比べてみるのも、面白いものです。
ーー皆さんはどのスマホの写り方が一番好みだったでしょうか?
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。