【体験レポ】新しいApple TVは買いか?それとも見送りか?

我が家に新しいApple TVが登場してから約3週間が経ちました。仕事の多忙期と重なり、まだ存分に楽しめる状況にはないのですが、実際に使って、遊んでみたインプレッションをお伝えしたいと思います。

初期設定は従来モデルと同様に簡単!

Apple TVは、テレビと接続して映像コンテンツなどを楽しめるセットトップボックス。大きさはW98×H35×D98mmで425g。従来モデル(W98×H23×D98mmで272g)より厚みを増して、重くなりましたが、相変わらずコンパクトで置き場所には困らないはずです。

 

g02

 

電源につないで、テレビとHDMIケーブルで接続すると、初期設定画面が表示されます。あとは、画面に表示される案内に従って、設定を進めるだけでOK! インターネット(有線でも無線でもOK)と接続し、Apple IDを登録すれば、使い始められます。

 

g03

 

その設定中に気づいたのですが、新モデルでは、iPhoneを用いてWi-Fi設定ができるようになっていました。Apple TVとBluetoothを接続すれば、リモコンでSSIDを選択してパスワードを入力するよりも簡単に設定できるようです。

しかし、筆者が行った際には、Apple TVとiPhoneのペアリングがうまいくいかず、結局、手動で設定しました。筆者のiPhoneがApple Watchと接続していたのが原因かもしれませんが、あれこれ試したわけではないので、なんとも言えません。

単なる不具合だったのかもしれません。されど、手動で設定しても、さほど時間がかかるわけではありません。

 

g04

 

設定を終えると、ホーム画面が表示されます。従来モデルでは、利用できる機能やサービスの一覧が表示されましたが、新モデルのホーム画面は、よりシンプルになった印象。

「映画」「App Store」「写真」「ミュージック」「設定」といった基本アイコンが並び、アプリをインストールするたびに、アイコンが増えていく仕組みです。iPhoneやiPadと同じ感覚で使えるようになったと言っていいでしょう。

 

g05

 

iPhoneと同じ感覚で利用できるApp Store

まずは、新モデルの発売を機にオープンしたApple TV専用のApp Storeにアクセスしてみました。iPhoneと同じように、「おすすめ」や「ランキング」などから使いたいアプリを選んでダウンロードできます。

 

g06

 

「購入済み」を選択すると、すでにいくつかのアプリがありました。iOS向けのアプリの中には、すでにApple TVに対応しているものがあり、それらは追加料金なしでインストールできるようです。

 

g07

 

そこに、従来から利用していた「Hulu」のアイコンがあったので、ダウンロードしようと試みたのですが、画面に表示されたアイコンがグルグル回るだけで……。何度試してもインストール画面に進めません。

Huluのウェブサイトを確認したところ、日本向けのHuluは、まだ新しいApple TVに対応していないとのこと。これはショックでした。

 

g08

 

ですが、Apple TVは、iPhoneの画面をそのまま出力できる「Air Play」という機能があるので、Huluが観られないわけではありません。

 

g09

 

筆者が最初にダウンロードしたのは、ランキングの上位にあった「ヒットテニス3」というゲーム。リモコンをラケットにして操作できるテニスゲームです。結構リアルな感覚で遊べるんですよ。

任天堂のWiiみたいな感じですかね? 筆者は、Wiiで遊んだことはほとんどないのですが、たぶん、そんな感じです。熱中してプレイしていると、じわ〜っと汗ばんできて、ちょっとした運動にもなりそうです。

 

g10

 

次にハマったのは「アスファルト8」というレーシングゲーム。これは、リモコンを横向きにして操作します。Apple TVのリモコンは小さくて薄いので、ガッチリとつかむというわけにはいかず、最初はハンドリングのコツをつかめなかったのですが、慣れってすごいですね。

自分で言うのもなんですが、すぐに上達しました(笑)。めちゃくちゃ楽しくて、睡眠時間が減りました。

 

g11

 

新しいリモコンは、上部がタッチパネルになっていて、そこをスワイプしたり、カチッと押したりして選択・決定操作ができる仕組み。他に、メニューボタンや、ホーム画面に戻れるボタン、Siriボタンも搭載されています。

加速度センサーが内蔵されているので、傾けたり、振ったりという操作も可能。他社製のリモコンでの操作にも対応したので、別売のゲームコントローラーでゲームを楽しむこともできるそうです。

 

g12

 

従来から継承された機能の使用感も向上

映画の購入方法は従来と同じ。ジャンルやランキングなどから観たい作品を選んで購入・レンタルできます。もちろん、作品名を入力して検索することもできます。

便利になったのは、Siriでの音声検索に対応したこと。「子ども向けの映画は?」「ホラー映画が見たい!」などと話すと、該当するおすすめの作品が表示されます。

 

g13

g14

g15

g16

 

「写真」を選択すると、iCloudに保存した写真も表示できます。Apple TVの表示画質もフルHDで、筆者のテレビもフルHD。なので、ちょうどいいというか、すごくキレイで感動するというわけでもないですが、満足できる画質で表示できます。

ですが、大画面の4Kテレビでは、せっかくの高画質を生かせずに物足りなく感じるかもしれません。

 

g17

 

「ミュージック」を選択すると、iPhoneと同じように音楽を聴けます。従来のApple TVでも音楽を聴けましたが、画面表示のインターフェイスが地味で、積極的に使う気にはなりませんでした。

新モデルでは、iPhoneと同じように直感的に操作でき、表示も楽しくなりました。もちろん、Apple Musicにも対応しています。Siriに「おすすめの曲を聴かせて」と話してみましたが、「すみません、それはお手伝いできません」とのこと。いまのところ、Siriでは音楽検索はできないようです。

 

g18

 

注目のSiriは、さらなる機能向上に期待

新しいApple TVは、従来の機能や使い勝手はそのままに、できることが広がった印象。筆者は、しばらくは無料で遊べるゲームを中心に楽しもうと思っていますが、ビジュアル中心のニュースアプリや、英語を学べるアプリなど、大画面の利点を生かせるアプリが増えていくことにも期待したいです。というか、どんどん増えると思います。

唯一、期待していたほどではなかった、というか、物足りなく感じているのは「Siri」です。iPhoneのSiriと同じように、話しかけるだけで、いろいろなことを検索できたり、暇つぶしのおしゃべりを楽しめたりできると思い込んでいたのですが、まだ検索できることには制約があります。

いまのところ検索できるのは、映画のほかに、天気、スポーツの結果など。アプリや音楽の検索には対応していません。リモコンでのテキスト入力の代用としてSiriを使うといったこともできません。

 

g19

g20

g21

 

また、Apple TVのSiriは声では答えてくれず、画面表示のみです。「面白い話を聞かせて」みたいな暇つぶしの会話にも付き合ってくれますが、画面に表示されるテキストを自分で読まなくてはなりません。

iPhoneのSiriは、ときどきジョークも言ってくれる友達という感じですが、Apple TVのSiriは、まだまだ無口でシャイな印象です(笑)。今後のアップデートに期待したいですね。

 

g22

g23

 

【結論】映画を見るだけなら、従来モデルでも満足できそう

新しいApple TVの価格は32GBモデルが1万8400円(税別)、64GBモデルが2万4800円(税別)。従来モデル(8200円・税別)よりも、かなり高くなりましたが、ゲームを楽しみたい人は、買って損はないと思います。

ただし、映画を観るだけなら、引き続き販売されている従来モデルでも十分満足できると思いますよ。

(文/村元正剛)

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする