これぞ英国ブランドの上質!RHAの完全ワイヤレス「TrueConnect」の実力【イヤホンレビュー】

■デザインに目が行きがちだがポイントは付属品!

外見は、アップルの「AirPods」を彷彿とさせるデザイン。これは“シグネチャーステムデザイン”と言います。装着すると耳から大きく下に垂れ下がるので、さすがにコンパクトではありませんが、飛び出たチューブ部の先端にはハンズフリー通話用のマイクを付けた通話性を考慮したデザイン。イヤホン左右をワイヤレス接続するBluetoothアンテナもここに内蔵しています。

本体の素材はつや消しブラックのアルミと、有線モデルでも金属筐体を展開するRHAのブランドポリシーを感じます。イヤホン本体の重量はイヤーピースが付いた状態で実測して片側約6.3g。サイズ的には中型サイズといったところ。装着性の点では耳の下の窪みを利用してフィットしていて、“落下しにくい”という点では、安心して身につけていられるモデルです。IPX5等級の防水性能もあるのでランニングでも装着できますね。

イヤホン本体は両側ともボタンとなっていて、右が再生/停止や音量、左が曲送り/曲戻し、1.5秒の長押しでボイスアシスタントにも対応と一通りの操作に対応します。音量操作もイヤホンのみで操作できるのは優秀ですね。

そしてパッケージを開けて思わず驚いてしまうのが、付属イヤーピースの豊富さ。シリコンイヤーピース、コンプライの低反発フォーム(Rx-2000)の2種類が、各S/M/Lサイズ、さらに予備も含めて付属しています。これは音の聞こえ具合にも関わるので、後で音質レビューでチェックしてみます。

付属の充電ケースも金属製で、スライドして開閉するスマートなデザイン。開閉した時に“カッ”と金属の触れる音が響くのもカッコイイ。

バッテリーライフは本体だけで約5時間。充電ケースは4回の充電で、合計20時間まで駆動時間を伸ばします。充電ケースは約79gですが、パンツのポケットに収まります。ちなみに、充電端子はUSB Type-Cというのも最近の海外トレンドの潮流に乗っていますね。

 

■サウンドチェック

iPhoneとペアリングしてRHA「TrueConnect」のサウンドもチェックしていきましょう。

まずは標準のイヤーチップの状態で、宇多田ヒカルの『あなた』から聴いてみます。歌声を含めてクリアに伸ばしつつ、広大な空間スケールを作り上げるタイプですね。低音は肉厚でやりすぎな程にボリューム感たっぷり。米国流サウンドのようですが、中高域のクリアネスも確保しています。次にBruno Marsの『24K Magic』を聴くと、ズンズンズン響く低音、そして音が回り込むような没入感は他にはないレベル。高域もきちんと伸びて、うるさくない上質なサウンドが絶妙です。

そしてRHA「TrueConnect」のサウンドの真髄は、イヤーチップをコンプライの低反発フォーム(Rx-2000)に交換した時にありました。同じく『あなた』を聴いても空間的な響きの良さがなくスッキリして、歌声もスッキリと立ち上がります。低音は量感を出しつつ、広がりも抑えて、男気たっぷりに鳴らすタイプ。『24K Magic』は低音の漲るエネルギー感、音楽への没入感まで本当に素晴らしい。この音質なら2万円以上の価格も納得です。

イヤホン好きからは既に評価の固まっているRHAですが、デザインは正直言って好みが分かれるかもしれません。でも、「TrueConnect」の価値はやはりRHAサウンド。低音にパワーがありつつ上質で、例えるなら英国調のサウンドと呼ぶべきかもしれません。有線イヤホンで音質にこだわって来た人が、完全ワイヤレスに踏み出すモデルとして選んでも、期待を裏切らない機種ではないでしょうか。

>> RHA「TrueConnect」

 

>> [連載]イヤホンレビュー


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(取材・文/折原一也)

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