東京モーターショーの会場で確認された方も多いかと思いますが、マイナーチェンジを受けたフォレスターは、よりワイド感を強調したフロントグリルが採用されました。フロントランプ内には、LEDランプがコの字型に光るよう並べられ、リアランプにも同様のモチーフに。視覚的な“幅広感”を演出しています。NAモデルは、フロントバンパーもゴツめのルックスになりました。全体に「逞しさ倍増!」といった感じでしょうか。
注目の“ぶつからない”装備こと“EyeSight(アイサイト)”は、バージョン3に進化しました。ひと言でいうと、前方を注視するステレオカメラ(リアビューミラーの左右に設置)が、モノクロからカラーにバージョンアップ。そのため、前車のブレーキランプの点灯を認識しやすくなり、これまでより早く、より正確に対応できるようになりました。
例えば、自動ブレーキ(プリクラッシュブレーキ)は、従来の速度差30km/hから50km/hまでカバーできるように。さらに、クルマのみならず、歩行者や自転車も認識するようになりました!
フォレスターの売れ筋グレードである2.0i-Lの場合、ベース価格が258万1200円。アイサイトの付いた2.0i-L EyeSightは268万9200円。約10万円の価格差ですが、一度でも「付いててヨカッタ!」の場面に遭遇したなら、それだけでもう、元は取れちゃいますよね。
フォレスターの安全装備ネタ(!?)はまだ続きます。主に前方を守備範囲とするアイサイトに加え、斜め後ろの死角部分や後方に他車がいないかをレーダーで探ってドライバーに知らせる機能が“スバルリアビークルディテクション”。
これと“アダプティブドライビングビーム”をセットにしたオプションが、“アドバンスドセイフティパッケージ”として提供されるようになりました。2.0i-L EyeSightを例に取ると、アドバンスドセイフティパッケージを追加すると、車両本体価格は16万2000円プラスの285万1200円となります。
ちなみに、アドバンスドセイフティパッケージを装着していると、愛車のヘッドランプは、いわゆる“ハイビーム”のままでOKになります。なぜか? アイサイト用のカメラが対向車を検知して、対向車に達する部分の光源をシェードで遮ってくれるから。ハイビームによる視認性の高さはそのままに、すれちがう他車の迷惑にもならないありがたい機能です。
“走りの良さ”にも定評があるフォレスターですから、シャーシ関係にも手が入れられました。サスペンションは前後ともファインチューンを受け、しなやかな乗り心地に。
少々マニアックなハナシですが、ステアリングのギヤ比が15.5から14.0:1に速められ、ハンドルを切った時のキビキビ感が向上しました。
一方で、ドアガラスを厚く、シール材を強化するとことで、車内の静粛性も上がっています。
価格は、NAモデルが214万9200円〜289万4400円。ターボが312万8760円です。スバル随一の本格SUV=フォレスター。ますます頼れる存在になりました!
<SPECIFICATIONS>
☆2.0i-L EyeSight
ボディサイズ:L4610×W1795×H1715mm
車重:1510kg
駆動方式:4WD
エンジン:1995cc 水平対向4気筒DOHC
トランスミッション:CVT
エンジン最高出力:148馬力/6200回転
エンジン最大トルク:20.0kg-m/4200回転
価格:268万9200円
☆2.0XT EyeSight
ボディサイズ:L4590×W1795×H1715mm
車重:1610kg
駆動方式:4WD
エンジン:1995cc 水平対向4気筒DOHC ターボ
トランスミッション:CVT
エンジン最高出力:280馬力/5700回転
エンジン最大トルク:35.7kg-m/2000〜5600回転
価格:312万8760円
(文&写真/ダン・アオキ)
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