XHP35の配光はXM-L系列と似ていると感じます。40mmクラスのリフレクターと合わせると、十分に鋭い中心光と、豊富な周辺光の両方を感じることができます。非常に素直な、これぞNITECOREと感じる配光です。
明るさはさすが。1000ルーメンクラスと比較すると、並べなくてもわかる光量の違いを感じます。
ただ、ターボモードには制約があり、一定時間でHIGHに落ちるようです。ターボを維持できる時間は内部の温度監視センサーによりますが、電池残量も見ている模様。ターボ中電池残量が少なくなってくると、スイッチが点滅して残量低下を知らせます。チカチカとした早い点滅になった場合、数秒で元のモードに移行してしまいます。
側面からのスモーク照射。集光された中心光、豊富な周辺光を確認できます。集光性を高めるため深いリフレクタを使用していことから、周辺光も狭角に感じます。配光の優劣は好みや目的による部分も大きいのですが、前方を照らす目的であれば使いやすい配光です。
もう一つの特徴は、採用電池。この「EA42」は単三電池を4本直列に使用して電源とします。CREE XHP35 HD、MAX1800ルーメンという仕様からすると、驚きの電源です。
これに合わせ、ボディも円筒形状から不要な部分を削ぎ落とした、長方形デザインです。このボディは樹脂製。これまでのエクスプローラーシリーズに樹脂ボディはなかったのでちょっと意表を突かれました。金属製よりも軽く、手に馴染み、熱や冷たさを伝えにくい素材です。
結合はボディとヘッドを合わせて押しあった上で、リングを締めこみます。電池にバネの圧力がかかっていますので、慣れないとちょっと手間取るかもしれません。
わざわざこのような構造になっているのは理由があり、このようにボディとヘッドの向きが合致し、スイッチが探しやすいようになっています。これは旧来からのエクスプローラーシリーズに共通するもの。円筒形のボディではどうしてもサイドスイッチの位置がわかりにくいのですが、「EA42」であればすぐにわかります。
スイッチはメインスイッチとモードスイッチに分かれています。基本操作はメインスイッチでON-OFF、モードスイッチで明るさの切り替え。
消灯状態から両方のスイッチを長押しすると、誤作動させないためのロックアウトができます。ロックアウトの解除は同じ動作。1800ルーメンともなれば、手をかざしているだけでも結構熱いですから、運搬中などはお気をつけください。
単三電池で一番明るいライトはなんですか? という質問は昔から多くありましたが、このところ回答が難しくなってきていました。しかし1800ルーメンであれば納得でしょう。1800ルーメンクラス自体、現行では多くはないのです。ラブ単三電池! ラブルーメン数! という方であれば、今お試しいただける最高のライトかと思います。(アカリセンター価格:8480円)
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(文・写真/アカリセンター)
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