■なくなる前に注文してくれるIoTウォーターサーバーが登場
安蔵:天然水のウォーターサーバービジネスを展開するフレシャスが、Amazonの自動再注文サービス「Amazon Dash Replenishment」に対応する“IoTウォーターサーバー”、「FRECIOUS Slat」と「FRECIOUS dewo bottle」の2モデルを発売しました。
奈津子:私は自分の部屋で同社の「FRECIOUS Slat」のIoT非対応モデルを愛用しています。デザイン性や機能面は概ね満足しているのですが、水の買い忘れや買いすぎが小さなストレスになっていたのは確かです。
足りないと不便だし、9.3リットルのボトルがいくつもあると結構かさばるんですよね。
安蔵:ウォーターサーバー側にはボトル消費感知センサーと3Gの通信モジュールなどを搭載しており、水の消費データが3G回線を通じてサーバーに送信されます。水の残量が少なくなると自動的にAmazonに再注文する仕組みだそうです。
奈津子:米ラスベガスで開催された「CES 2019」では、Shiftallがクラフトビールの残量を自動的に感知して再注文する「Drink Shift」を発表して話題になりましたよね。IoTで自動的に補充する系のプロダクトは今以上に増えそうですね。
安蔵:Amazon Dashボタンを使ってボタン1つで再注文というのも1つの方法ですが、自動的に先回りして注文してくれるとさらに便利ですよね。水ボトルもそうですが、お米などの重いものはぴったりです。
奈津子:自動補充のためのセンサーモジュールなどを、既存のウォーターサーバーに外付けできるようになるとさらに革新的だと思います。
■シロカから画期的アイデアの電気ケトルとトースターが登場
安蔵:シロカから調理家電2機種が登場しました。1つはトーストを約1分という超短時間で焼き上げるオーブントースターの「すばやき」で、もう1つは調理もできる電気ケトル「ちょいなべ」です。
奈津子:庫内の反射板でヒーターの熱をトーストに集めるのが特徴で、これによってトーストを最短1分で焼き上げるそうです。電気ストーブからインスピレーションを得て技術を応用したそうです。
安蔵:ヒーターが温まるのが速いという日本エー・アイ・シーの「アラジン グラファイト グリル&トースター」などでも2分から2分半ですから、約1分というのは圧倒的な速さですね。
奈津子:トースト研究の第一人者である工学院大学の山田昌治教授によると、素早く焼いて水分を逃さないことが大事で、焼くのが速いと表面水分の蒸発が少ないとのことでした。トーストに含まれる水分含有率は、一般のトースターと比較して約2倍とのことでした。2倍というのはすごいですね。
安蔵:素早く表面を焼き上げることで、内部の水分蒸発を抑えるということですよね。バルミューダのザ・トースターは5ccの水を使いますが、それすら不要で短時間で焼き上げられるのは魅力です。
奈津子:実際に試食してみると、外側のサクッとした感じと中身のふんわり感のバランスがとてもよかったです。
安蔵:熱風循環機能もあるのでコンベクションオーブンとしても使えますし、扉を外せるので掃除がしやすいのも魅力です。
奈津子:ちょっとした料理ができる「ちょいなべ」もかなりのアイデア商品ですよね。
安蔵:台にケトルというか、鍋を載せて温めるという構造は電気ケトルと同じですが、鍋に電極などが付いていないため丸洗いが可能です。
なので、鍋ごと袋ラーメンを作ったり、ミルクを温めたりできるというのが魅力です。
奈津子:さっと作って、さっと片付けられるというのがコンセプトだそうです。そのまま使っても、収納していてもしっくりとくるスタイリッシュなフォルムと色合いがいいですね。
安蔵:40℃から100℃までの無段階温度調節機能や60分の保温機能などもあるので、チーズフォンデュをやったり、熱燗にしたり、調理の幅が広がります。
もうちょっと目盛りが細かいといいのですが、うまく使いこなせば肉などを固まらせずにレアな感じで火を通せる「低温調理」などにも使えそうです。
奈津子:普通のケトルとしても使えるし、自分ならではの使い方を見つけられそうですね。1〜2人用にピッタリなので、新婚の我が家でも導入したいです。