■レコメンド機能は今後の進化に期待
Spotifyは利用者の視聴傾向に合わせたレコメンドがとにかくドンピシャ。実際、楽曲のBPMなどを解析したうえでレコメンドするアルゴリズムを採用しているそうなので、ユーザーが好みそうな楽曲のレコメンドスキルは非常に高いと言えます。
それに対し、YouTube Musicも視聴履歴に基づくレコメンドはしてくれるものの、「このアーティストが好きならこのアーティストも好きなはず」といった、従来のレコメンド性能とあまり変わらない印象です。
大きく違う点を挙げるとすれば、位置情報に基づくレコメンドをしてくれる点です。たとえば、あらかじめGoogleサービスに自宅や職場の位置情報を登録おけば、時間と場所を考慮して、「職場で時間を忘れて集中」「自宅でファミリータイム」といったプレイリストをおすすめしてくれます。
■Spotifyからの乗り換えは要検討
筆者自身、普段はアイドルから’60年代の洋楽ロックまでと、幅広いジャンルの音楽を聴いています。そういう雑食な人であれば、レコメンド機能が充実したSpotifyの方が有効なことは確かです。
最近は、Spotifyで知ったアーティストのミュージックビデオを、YouTubeで観るというのが一連の流れ。ほかのサービスを利用している人は、やはりこの方法が一番いいかなという印象です。
アーティストのラインナップを比較すると、他の音楽ストリーミングサービスでは配信未解禁なアーティストの楽曲もYouTube Musicなら聴けます。ただし、検索時には「歌ってみた」「踊ってみた」等の動画もヒットしてしまうので、本人動画だけを絞り込めないのは良くも悪くもあるかなと思いました。
総括すると、「YouTubeで音楽を聴く人は乗り換え必須。他サービスの利用者はまだ様子見でいいかも?」という感じ。今後、Playミュージックを廃止してYouTube Musicに統合するそうなので、機能面でのアップデートはまだまだ期待できるはずです。
YouTube Musicは広告あり、バックグラウンド再生&オフライン再生不可という条件であれば無料で利用できます。また、有料プランも3か月無料で体験可能です。自分のライフスタイルにあったサービスかどうか、ぜひ一度試してみてください。
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(取材・文/今西絢美)
編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。