現在はパイロマスターを軸に、たためる網、たためるトング、パイロマスターに適した燃料などユニークな焚き火アイテムがラインナップされています。商品開発の核となっているパイロマスターは、初期モデルよりも剛性を高めた改良モデル「パイロマスター2」(1万2000円/税別。価格変更の場合あり)になっているのもうれしいですね。
■組み立て
袋から取り出した「パイロマスター2」の折りたたみサイズは12.3×2.2×H15.8cm。余裕で片手で持てる大きさです。重量だってわずか490gと超軽量。
側面はもちろん、底面までもヒンジでつながっているので、広げるだけでこの通り! 写真右側のプレートは灰トレーです。
耐熱テーブルの上で使用するなど灰を落としたくない場合は、灰トレーをセットします。上部に切れ込みが入った面から灰トレーを差し込みます。ただ横にスライドするだけで本体の溝に入るのが驚きです。
ひっくり返すとこの通り! きちんと灰トレーがセットされていました。
五徳を広げて完成です。ここまで1分もかかっていません! サイズは13×11×H15.8cm。
■機能
底面は1.2mmのステンレス板で、空気穴があいています。初期モデルは底面が網だったそう。改良型になったことで木炭の利用が可能となりました。
写真は底から本体を見たところ。
本体は3面で、そのうち2面が二層構造になっています。そして、外側の壁の下側に3列、内壁には上部に1列の丸い穴が開いています。下3列の穴は燃焼に必要な空気を取り入れるための空気孔で、上部の穴は熱い空気を内側に向かって噴き出す穴。二重壁なので燃料をいれた燃焼室が冷えにくいという効果もあります。
内側の穴から熱気が噴き出て、一時燃焼で燃え切らなかったガスを燃焼させます。この勢いのある炎を眺めていると、たとえ平日のソロキャンプでも飽きることはありません。
これまで二層構造のストーブは折りたたみできないとされてきました。パイロマスターが画期的な発明だと言われるのも納得です。
燃焼効率を見てみましょう。
小枝を燃やして十分熱した後、ギリギリ燃焼室に入る太さの薪をいれてみました。
太さの割に軽い薪だったということもありますが、燃え残りはとっても少ない!
燃焼時間だって、推奨燃料の「Pペレット」では1層式の1.5倍を誇ります。これなら限りある燃料を無駄なく使えますね。
ちなみに、Pペレットは一般的な木質ペレットよりも着火しやすく、100gで20分ほど燃焼します。ただ、200gで600円なのでPペレットとリーズナブルな木質ペレットを1:4〜5の割合で使用するという方法があるそうですよ。
3面のうち1面は少し低くなっています。鍋を載せたまま、燃料を追加しやすいデザインです。これも改良型ならではの機能です。