3本の軸のうち中心のものは構造体ではなく、ペンリフィルとなっています。金色のスライドパーツを前後させることで、ペン軸が移動して書くことができます。軸をレールとして動くアクションが、“AXIS”や“RAIL”というネーミングに反映されているようです。
スライドパーツはマグネットで両端のどちらかに寄るようにテンションがかかっています。意図的に中間で止めることもできますが、普通に操作する場合の誤操作・誤作動はなさそうです。ぱちっぱちっと、気持ちよく動きます。
なぜこの構造にしたのか…。難しいのですが、おそらく書きやすさと携帯性を両立させたかったからではないかと思います。同じくTECアクセサリーの「PICOペン」は非常にコンパクトですが、よく滑り、小さすぎて書きづらいものでした。あくまでも緊急用。
しかし「KO-AXIS」であれば、「PICOペン」に近い厚さながら、なかなか良い書き味をしています。
そう、この「KO-AXIS RAIL PEN」、この形ながら握りやすいのです。ブランドを問わず、金属製のペンや樹脂製のペンは滑りやすく、慣れないと疲れます。それを理由に、安いラバー巻きのボールペンの方がいいと言う人もいるほどです。そうした寸胴・丸軸のペンに比べると、この形状は滑りにくいと感じます。先端部の角などに指先が多少触れるのもいい感じかな。お世辞ではなく、使いやすい部類にはいります。
テール部分にはクリップがあり、ポケットの縁にかけられます。このように、薄いシャツのポケットにかけても存在感が少なく、携帯しやすい。特にビジネススーツなどのややオフィシャルな格好では役立ちそうです。クリップの位置も高く、ほとんど本体が見えないディープキャリーになります。
などと、うんちくを傾けてみても、結局は外観が気にいるか気に入らないか、ですね。未来的でレアで、かっこいいじゃないですか。最初写真で見たときは興味がなかったのですが、手に取って見たら良く感じられるアイテムでした。
スライドパーツの真鍮は時間とともに輝きを失っていきますが、タクティカルライトではちょっといやでも、ペンなら悪くないと思います。営業先でこのペンを使ったら、「なにそれ!?」と会話に一花咲くのは間違いありません。
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(文・写真/アカリセンター)
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