メルセデス・ベンツ「Sクラス」やBMW「7シリーズ」、そして、レクサス「LS」といったプレミアムブランドの頂点に君臨するフラッグシップセダン。いずれも“ブランドの顔”だけあって、最高のプレミアム感と快適性を実現するとともに、最新技術が惜しげもなく投入されるなど、まさにメーカーの威信をかけたクルマ作りが行われている。
例えばメルセデス・ベンツは、現行Sクラスのモデルチェンジに際し、最新の先進安全装備を投入。以降、「Eクラス」や「Cクラス」といった“下位モデル”の進化に際しても、“Sクラスと同等の先進安全性能”を波及させることで、ブランド内にヒエラルキーを構築している。
かつては、車体の大きさやエンジンパワー、そして、装備の豪華さなどが、フラッグシップセダンとそれ以外とを分ける要素だったが、近年はそうした状況に少し変化が。旗艦モデルのハイテク化と運転補助機能の高度化をどこまで進められるかが、ブランド内の他モデルとの差別化になると同時に、ライバルとの競争でアドバンテージを得るための武器になりつつある。
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