■動かしてわかったハイスペックなキャスター
今回使ってみたのは4サイズあるうちの、上から2番目の大きさとなる容量62L。キャスター部分も含めた外寸はH65×W48×D27cm。1週間の旅行や出張には十分。お土産をたくさん買いたい人なら、最大サイズの86Lがいいかもしれません。
気になる重さは、62Lでたったの4.0kg! 持てば分かるのですが、これ相当軽い。お土産が加わる帰路は預け入れ荷物の制限重量が気になったりしますが、荷物が重いならまだしも、スーツケースが重くて制限を超えてしまったなんて笑えません。そう考えると、軽さはかなりポイントが高い。
ちなみに外装は、いわゆるポリカーボネート。このモデルは金属っぽいメタル塗装が施され、高級感があります。そして、これは使ってみて分ったことなんですが、とにかく動きがスムーズで静かなんです!
このスーツケースのキャスター、実はベアリングが入っています。そりゃあスムーズだわ。とにかくスーッと流れるように動く! ガタガタの路面でもうるさくない。体感音量を軽減した“サイレントキャスター”が使われているとのことですが、たしかに音もかなり静か。スーツケースがうるさいって地味にストレスだったりするので、これはうれしいポイントでした。
そして、ハンドルの付け根部分にはキャスターロックを装備。キャスターのおかげでスーツケース自体が本当にスムーズに動くので、電車の中などでは手を添えていないと、静かにスーッと動き出してしまいます。そんな時はこれをカチッとしておく。これも地味にうれしい。
もちろんTSAロック付き。今やスーツケースには常識の装備ですね。ちなみにこのTSAロック、荷物検査が厳しいアメリカ向けの装備です。アメリカの領土にある空港では、アメリカ国内の移動やアメリカから出国の際に、預け入れ荷物を運輸保安局(TSA)が検査することになっています。なので、基本的には荷物は鍵をかけずに預ける必要があります。鍵が掛かっていたら、鍵が壊されちゃいますから。しかし、TSAロックなら鍵を掛けて預けられます。なぜならTSAの職員が持っている特殊な鍵で開けられるから。だからTSAロックがあると、スーツケースに鍵を掛けた状態で預けられるというわけです(ただし非常事態時には鍵を壊される可能性もあります)。
といったように、外装周りの基本装備はさすがPROTECA。スーツケースの老舗ブランドだけあり、基本的なスペックがとても高い。特にキャスターは地味ながらスゴい! 使わなきゃわからない部分ですが、実はストレスが溜まるポイントだったりするので、そこがストレスフリーになると旅の移動がとてもラクになります。
そして気になる内部構造ですが、こちらも使ってわかることがたくさんありました。