「ポークたまごおにぎり」を抜けたら、そこはホテル「宿屋ひととき」だった

■和モダンな友人宅のようなくつろげる室内

実はこのホテルは、築52年のビルをまるごとリノベーション。1階が店舗。2階、3階が客室になっています。1フロアに1名〜最大6名までフレキシブルに宿泊できる1室を作った、1フロア貸し切り型で全2室。福岡県では大型の宿泊施設の建設が進んでいますが、ビジネス用途やラグジュアリー系が多いため、不足している1室で大人数が利用可能な客室に特化。「博多旧市街のタイムレスなひととき」をコンセプトに、ゆったりくつろぎたいサラリーマンの出張から、ファミリーや女子会など幅広く使える部屋としてデザインしています。

2階と3階ではデザインが異なり、3階のバスルームは檜風呂があるなど、少しクラスアップした仕様です。

▲3階は手前がソファで奥がベッド。左奥には和室があり、布団を敷いて眠ることもできます

▲天井はビルの雰囲気をあえて出しています

▲一般的なホテルのようにコーヒーや緑茶も完備

▲窓は外から見ると普通のガラス窓ですが、中からは格子戸をつけて和モダン風に

▲3階の部屋には、髪がきれいになる機能がついたドライヤー「LOUVERDO」やヘアアイロンも設置

▲なんと檜風呂も!

▲こちらは2階の室内。左奥がベッドルームになっています

▲2階のくつろげる畳スペース

▲2階のベッドルーム

▲2階のキッチン部分

こちらのホテルを運営しているのは、1865年(慶應元年)創業の総合商社、株式会社谷弥。100年以上続く石油事業のほか、さまざまな事業を展開するなかで、150周年を機に「ひと息つけるひとときを」をコンセプトに掲げ、リブランディング事業に取り組んでいるそうです。宿泊業は「宿屋ひととき」で初参入で、今後も同様の形態のホテルの展開を予定しています。

今後、福岡市の町並み再開発事業に伴い、店舗前は石畳に舗装される予定で、近隣はさらに盛り上がるエリアになると予想されています。

ちなみに急遽予定が変わって早めにチェックアウトすることになった場合は、スタッフの方に電話を。場合によって対応は変わりますが、私はポークたまごおにぎりの店長さんに鍵を預けてチェックアウト完了でした。

民泊のような生活感はなく、ホテルのような堅苦しさもない、不思議な滞在体験。地下鉄の駅も近く、空港まで直通でアクセスできるなど利便性も高いエリアにあり、ホテル不足がしばしばニュースになる福岡の新しい潮流になるかもしれません。

▲ポークたまごおにぎりのカウンター。朝食にはこちらのポークたまごおにぎりから好きなものがひとり1個付いています。ちなみにこちらは朝7時から営業

▲福岡限定メニューの「アジタル」

宿屋ひととき
福岡県福岡市博多区冷泉町3-15

>> 宿屋ひととき

 


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(取材・文/北本祐子)

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