ちょっと変わっているのがこのUSB端子。こんなデザインですが表裏があります。いかにもギミックが仕込んでありそうな先端部分ですが、これは後ほどご紹介します。
充電中は赤色にランプが点灯して充電状況を知らせます。ランプは1個、2個、3個と増えていき、最終的に消灯すれば充電完了です。過充電を保護する回路が内蔵されていますが、充電完了後は早めに電池を取り外した方がいいですね。
通常の充電器と比べて最大のメリットは、電池サイズの影響をほとんど受けないこと。小型の10440型(単四サイズ)リチウムイオンバッテリーも充電可能。普通の充電器では難しい10280でも問題ないかと思われます。
もちろん逆に、大きな21700や26650などの電池も余裕を持って対応できます。これまでアカリセンターのラインナップでは、21700電池はライト本体の充電機能に頼るしかない状況でしたが、これで一変します。
しかし弱点もあり、例えば10440のような細い電池の場合は物理的に安定しません。また、上の写真の21700電池の場合はプラス極への吸着が弱く、カバンの中で充電するような場合は外れやすいのではないかと思います。こうした特殊サイズに限らず、安定性に関してはやはり大型の充電器ほど高い傾向にあります。
そして「LC10」の目玉機能のひとつが、電池から電力を取り出しモバイル機器に給電できることです。これはかなり便利。
この写真のように、先端のプラグを外すとマイクロUSB端子が顔を出します。こちらを使用するときは給電機能が働く仕組みです。
また、Apple用のライトニングコネクタも付属するので、先ほどのようにiPhoneへの充電も可能。現在18650電池はかなり大容量化が進んでいるので、スマホを含め一般的なモバイル機器であれば実用的なレベルで回復できるはずです。個人的に愛用しているiPhone SEはバッテリー容量が小さいのでほぼフル充電が可能。
さらに「LC10」は、電池だけに接続している時、あるいはUSBポートだけに接続しているときは、ランタンとしても使用できます。つまり、充電も給電もしておらず、電源に接続しているときということですね。
もともとこの「LC10」は、電池やUSBポートに接続すると次のように点灯します。
電池のとき→電池残量インジケーターが点灯→消灯
USBポート→白色光(LOW)で点灯
この時、裏面の電源マークをタップすると白色光の各モード(LOW・MED・HIGH)を使用できます。タッチセンサー付きでハイテクな感じですが、正直なところ電子式でも良いのでクリックスイッチの方が良かったかな。各モードの明るさは公表されていませんが、
LOW 1ルーメン
MED 5ルーメン
HIGH 20ルーメン
程度のように感じます。
乳白色のディフューザーにより非常に拡散された光を放ちます。HIGHモードであれば、目をこらさなくても暗闇を歩くことができます。
それほど光量を求められるものではないので、これでも十分でしょう。
LOWモードを蓄光アイテムと比較すると…、流石に少し明るいですね。目視ではもう少し拮抗しているように見えました。消費電力はかなり少ないと思いますので、常夜灯などの用途としても活躍しそうです。
類似の充放電機能をもつチャージャーは他にも数点ありますが、その中でも最もライトな感じがするのが「LC10」です。適当に丸めてカバンに突っ込んでおけば役立つ時が来る、みたいな感じのアイテムですね。その出番は遠くはないと思いますよ。(アカリセンター価格:2380円)
>> 連載[Gear Maniax]
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(文・写真/アカリセンター)
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