【冬は鍋!】アウトドアの達人に習うカンタン鍋料理

  • 少人数でも美味しく食べられる
  • 大人数になっても対応できる
  • 作るのは簡単
  • いろいろな食材から出汁が出てくるのでハズレがない

ホームパーティーでこれほど便利な料理はありません。一方で誰が作ってもなんとなく“定番モノ”になってしまうのが悩みどころ。

そこで今回はアウトドアの達人に、カンタン&豪快な鍋料理を教わってきました。見た目のインパクトがあるから遊びに来た人がビックリすること間違いなし! しかも手間をかけずにできるから、料理が苦手な人だってビビることはありません。

具材やラーメンの量は人数やお腹のすき具合、その他のメニューを見て適宜調整してください。「フィーリングでアバウトに作るのも男の豪快鍋料理のポイントです」とは達人の弁。ぜひこの週末、試してみてください!

 

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教わったのはキャンプ愛好家の高田昌紀さん(46歳)。アウトドアでは“料理奉行”としてスノーピークのグリルテーブルの前に陣取っています

 

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今回の撮影はアウトドアで行ったためダッジオーブンを使用しましたが、土鍋やホットプレートでも問題なし。深さのあるものを選んだほうがいいでしょう

 


 

【1】辛さがたまらない!『チゲ鍋スパム煮込みラーメン』

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  • 本来はシメであるラーメンを最初に投入
  • インスタントの“辛ラーメン”を使う
  • 隠し具材としてスパムを使う
  • ラーメンのゆで時間は4~5分だが、それを無視して煮込む

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【材料】

  • 辛ラーメン
  • チゲ鍋用スープ
  • 辛味噌
  • キムチ
  • もやし
  • 白菜
  • ネギ
  • えのき
  • しめじ
  • ニンニク
  • 豚ロース
  • スパム
  • ウインナー

材料で辛ラーメンとともにポイントとなるのがスパム。「煮込んだときの歯ごたえがいいんですよ!」と高田さん。辛味噌は友人が作ったものを使用。なければ普通の味噌でもいいし、使わなくてもOK。具材はあくまで代表例。鍋に入れるものなら何でもあいます!

 

①野菜を洗った後、食べやすい大きさにカット
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しめじとえのきは石づきをカット、他の野菜は食べやすい大きさに。「ある程度の大きさでも煮込めばしんなりするので食べやすいですよ」

 

②肉類も食べやすい大きさにカット
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豚ロース、ウインナー、スパムをひと口大に切る。「スパムは薄く切り過ぎない方がおいしいと思います」

 

③麺を鍋の中央にセット

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鍋の大きさにもよるが、3~4人なら最初は一袋だけ入れ、足りなかったら後で追加!

 

④具材を麺の周りに配置

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麺を囲うようにキムチ、ウインナーやスパム、キノコ類を鍋に入れる。「ここで彩りを気にするもよし、僕のように何も考えず入れていくのもよし(笑)」

 

⑤辛ラーメンのスープを麺の上にかける

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本来はチゲ鍋用スープだけでも十分に美味いのだが、いろいろなスープを入れたほうが深みが増す(気がする)。「野菜から水分が出るからある程度味が濃い目でもイケちゃいます」

 

⑥麺を覆うようにもやしを載せ、チゲ鍋用スープを投入

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かさばる野菜は後から載せるとラク。高田さんが肉類を載せるときに彩りを気にしなかったのは野菜でふたをしてしまうから。

 

⑦白菜、ネギを載せてふたをし、火にかける

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白菜とネギを載せたら鍋は山盛りに。煮込んでいるうちにふたの重みでかさは下がってくる。お好みで辛味噌を大さじ2ほど、みじん切りにしたニンニク一片を入れよう。火は最初は強火、煮えてきたら弱火~中火に。

 

⑧できあがり!

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5分ほど煮込めば野菜にも火が通る。ふたを取った後もしばらく火を付けておくこと。「煮込めば煮込むほど麺やスパムが美味くなるんですよ」と高田さん。途中でスープが溢れそうになったらボウルに避けて、第2弾で使えばOK。

結構辛いのかなと思いましたが、思ったより辛みはマイルドです。スープは適度にとろみがついて(たぶんスパムや麺を煮込んだからだと思います)メチャウマ!



【2】見た目が大迫力!『丸ごとキャベツのトマトスープ鍋』

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「ひき肉をキャベツで包んだロールキャベツはみんな大好きでしょう。でもひとつずつ巻くのは面倒だから、一個にしちゃいました(笑)」という豪快な発想から生まれた男鍋がこちら。それにしてもキャベツ一個を丸々鍋に入れるなんて、平野レミ先生みたいです!

 


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【材料】

  • キャベツ 1個
  • 市販のハンバーグ
  • カットトマト缶
  • トマトジュース
  • コンソメ(固形)3つほど
  • ニンニク1片
  • 塩、コショウ

ロールキャベツのひき肉をハンバーグで代用するイメージです。「今回は手に入らなかったので普通のハンバーグにしましたが、オススメは“マルシンハンバーグ”。ジャンクな味がたまらなく美味い(笑)」(高田さん)。

キャベツ1個にハンバーグ2~3個が適量。なお写真にはタマネギが写っていますが、面倒だからと途中で入れるのをやめました。鍋はこれくらいアバウトでいいんです!

 

①キャベツの芯をくり抜く
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キャベツの外葉を取ったら、裏返して芯をくり抜く。芯取り器があると楽!

 

②ハンバーグをキャベツの穴に詰める
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くり抜いた穴を手で広げ、ひき肉の代わりとなるハンバーグを詰める。このとき高田さんはハンバーグは包丁で細かく切るのではなく握りつぶしていた。「だって面倒でしょう」。写真は2個のハンバーグを詰めた状態。

 

③キャベツを鍋に入れカットトマトを投入

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肉を詰めたほうを下向きにしてキャベツを鍋に。鍋はキャベツを入れても余裕があるサイズを。カットトマトを入れることで味に深みが増す。

 

④トマトジュースと水を入れる
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トマトジュースはキャベツが半分ほどつかるくらい(撮影時は約600cc)。このままだとかなりしょっぱいので、水で薄める(撮影時は約400cc)。ジュースと水の割合は味見をしながら調整を。

 

⑤コンソメを入れ、ニンニクを擦り下ろす
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固形コンソメを3つ(顆粒でもOK)、擦りおろしニンニクを入れたら塩・コショウを少々。そしてふたをして強火にかける。煮立ってきたら中火から弱火に火加減を調整して30分ほど煮込む。

 

⑥切り分けて完成!
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キャベツが十分柔らかくなったら完成。撮影時は4等分にしたが、かなり大きく豪快にかっ食らったので(笑)、6~8等分くらいがちょうどいいかも。

キャベツの芯をくり抜きハンバーグを詰めたら、あとは火にかけておくだけの超簡単レシピ。家でこれがドンと出てきたら盛り上がること間違いなし! 大人数で集まるときのおつまみ代わりにも最高です!

 

(文/高橋 満<BRIDGE MAN>)

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