■しっかりフィット!でも苦しくない!
正面から。これだけ見ると、苦しそうな気がしますが、実はまったく苦しくありません。それは4つのボタンが外を向いているから。
ボタンを内側にするとおそらく苦しいのかもしれませんが、外側に向けて留めるため、前の部分は外に引っ張られるような構造になるので、こう見えて首の前部分は少し隙間があります。そのため苦しさは一切なし。
ただし首が詰まったように感じる人はいるかもしれません。その感覚がイヤな場合は、ボタンをいくつか外しても使えます。上側を外すと左右に引っ張られて開いた状態になるので、詰まりはそこそこ解消されます。好みに合わせて調整できる点はうれしい。
首を前に倒してみても、苦しさはほぼありません。なのにさほど倒せない。この“倒せない”がポイントで、寝ている時に知らず知らずに首を前にガクッと倒してしまうことで凝ってしまうなんて事態を避けられるわけです。
横にもさほど倒せません。低反発ウレタンがしっかりと支えてくれます。
後ろにもほぼ倒せません。ただし後ろのボリュームはあまりないので、シートの形状によっては後頭部はシートについているのにネックピローが浮いてしまうなんてことも。ここは好みが分かれるところかも。
* * *
この「くるくるたためるネックピロー」を約5時間のフライトで使ってみましたが、たしかに到着時の疲労感は減りました。これ、慣れると手放せなくなるかも…。
従来のようなネックピローは、首に自由がある程度あるので、首を少し曲げて枕にアタマを載せるような感覚で使います。一方このネックピローは、首を固定して動かせなくすることで疲労感を軽減するという新しいアプローチです。
今回は冬に使用しましたが、しっかりフィットする反面、もしかすると夏場などは少し暑いかもしれません。でも、この固定するタイプがハマる人にとっては、暑かろうが使いたいとなるような気も…。それに、かさばらないことも大きな利点です。
使用感はおそらく好みが大きく分かれるモノだと思います。気になる人はぜひ一度、試着できるお店で試してみてください。首が固定される感覚、ちょっとおもしろいですよ。
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(取材・文/&GP編集部 円道秀和)