アウトドア=ロープワークという呪縛を解いた「フィギュア9」【アウトドア銘品図鑑】

■特徴

▼アルミ製なので踏んで壊すことがない!

「フィギュア9」は、スタンダードもカラビナーもどちらもアルミ製。一番重いカラビナーLでも54g、Sサイズの「フィギュア9」ならわずか3gと非常に軽量ですが、プラスチック製品とは違ってブーツで踏んでもそうそう壊れることはありません。

また、よく見ると、本体に数字とロープの通し方が描かれています。「フィギュア9」を手にする人=ロープワークが苦手。そして、ロープワークが苦手な人は、ロープを通す順番をなかなか覚えられない人が多いわけですから、これはとっても重要な機能と言えます。

 

▼ギザギザがロープをつかんで離さない

数字の9を思わせるデザインの「フィギュア9」。その軸の背中にはギザギザがあります。これがキモ。角度がついていて、ここに引っかかったロープはつかんで離しません。対応するロープの太さは、Sでφ2〜5mm、Lはφ3〜9mm。幅があるので、キャンプ用のロープには大抵対応します。

 

▼耐荷重はSで22.5kg、Lは67.5kg!

ロープの長さ調節をするアイテムと言えば、自在金具があります。テントやタープに装備されている自在金具はとっても軽量で扱いやすい優れものですが、耐荷重は不明。ロープとの相性もありますが、濡れや風の力によって徐々にゆるんでしまいます。

一方、「フィギュア9」は耐荷重が公表されており、Sで22.5kg、Lは67.5kg! 自在金具がわりに使うことはもちろん、タフなロープと組み合わせれば重い道具だってきっちりまとめて持ち運べます。

 

■使い方

▼片側に輪を作る

片側にペグを通す、木にタープをかけるなんてときに便利な使い方です。

ロープで輪を作って「フィギュア9」の穴(数字の「1」がそばに書かれています)に通し、軸部分にロープの輪を引っかけます。

ロープをペグなどに通したら、「フィギュア9」の「2」と書かれた足部分に引っかけます。

最後に「3」にめがけてロープを回すと、ギザギザがロープをキャッチして放しません。

 

【次ページ】別のギアと組み合わせる方法も

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