「Lightning Coat」(3万240円)は、ファッション性が高いフィッシュテールシルエットのオーバーコート。薄手ながら優れた防水透湿性を持つ、3層構造の“7D HYVENT Flyweight“を採用している防水コートです。“HYVENT Flyweight”は、東レが開発した「エントラント」をベースに、ノースフェイスが独自のチューニングを施した防水透湿素材で、極薄なのになんと耐水圧20000mmというハイスペック。そう、まごうことなきレインコートなのです。
肌面には、防水性を高めるシームシーリング加工を施してあり、ナイロントリコット素材を採用しているので、汗をかいても張り付きにくく、ドライな肌あたりをキープできます。
袖に面ファスナー、裾にドローコードがあり、冷気や雨の侵入をしっかり防ぎます。また、サイドポケットのフラップが二重になっていて、ポケットに入れた荷物を濡らさない工夫も見逃せません。
そんな高性能レインコートなのに、いま旬のオーバーシルエットになっているところがポイント。そのまま羽織ってもサマになるし、サイドポケット内部のドローコードでシルエットのアレンジも可能です。
しかもレインコートなのに、前立てはファスナーではなくスナップボタン留め! 下部を開けて着ると軽やかな印象となり、春っぽい着こなしを楽しめるんですよ。このタウンユースを意識したファッション性の高さ。やっぱりコレ、雨の日だけじゃなく晴れの日も着られるように作られていますね!(断言)
フードを丸めて襟に収納できるビルトインフード仕様など、モッズコートを想起させるディテールが満載。フードを収納した状態のスタンドカラーと、フードを出したパーカ状態では印象も異なるので、これまた着こなしの幅が広がります。
フードは頭の丸みにフィットする形状で、アジャスターコードも備えているため、フードを被っていても視界良好。こういった細やかな配慮にも、アウトドアブランドであるザ・ノース・フェイスらしさを感じます。
軽量なうえ、コンパクトに収納できるスタッフサック付きだから、折り畳み傘代わりとしても重宝します。手の平サイズにまとまるので、ビジネスリュックにも入るはず。
朝晩の冷え込み、急な悪天候に備えて持っておきたい万能レインコート。でも個人的には、普段使いのスプリングコートとして、晴れていても羽織りたいですね。だってオシャレなんだもの。
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(取材・文/津田昌宏 写真/松山勇樹)
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