おしゃれカットが入ったヘッド周りの造形はなかなかかっこいい。ベゼルリングは放熱フィンを兼ねたデザインになっていて、滑り止めも兼ねているようです。
背面に装着されたクリップは、留め金を外して着脱可能。この留め金が軍ものっぽくていいですね。クリップは幅広なので安定感があり、特にカバンなどしっかりしたものに装着した場合はズレにくくなっています。カバンなどに装着して運用すると使いやすそうです。
電池はテールからの出し入れ。内部のプラス側接点が長くしなやかなバネになっており、単三電池とCR123Aの長さの違いを吸収して両用が可能です。なかなか画期的ですが、正直なところ常用するならCR123A電池の方が良いように思います。バネに過度の荷重をかけないようにするのはセオリーです。
光学系はTIR。中心が白濁し、拡散した周辺光を生成するタイプ。STREAMLIGHTでいえば、「TLR-7」などのレンズと似ています。後述しますが、実際にそれに似たタクティカルな配光になっています。
公称300ルーメン。最近はルーメン競争が激しいのですが、正直これくらいあればとりあえず十分でしょ、とは思います。中心光は明るく、集光性も高めです。
そして特徴的な周辺光。非常にワイドで均一です。周辺光はほとんど真横まで回り込みますので、手元に死角ができにくくタクティカルの名を冠するだけのことはあります。視界全体を周辺光でカバーしながら、集光度の高い中心光を浴びせる…というのはタクティカルライトの真骨頂。
その特徴はこうしてスモークショットを撮ってみるとわかりやすいかと思います。L型ライトということで汎用タイプかと思っていましたが、さすがは"PROTAC"といったところでしょうか。周辺光のキワがリフレクタータイプと違ってぼやけているのがわかりますでしょうか?
得意の10タップシステムも搭載。半押しによる点灯を9回繰り返し、10タップ目をそのまま長押しします。するとインジケーターが発動して自動で消灯しますので、指を離してOKです。
インジケーターがストロボ → HIGH - ストロボ - LOW
インジケーターがロー → LOW - HIGH
インジケーターがハイ → HIGHオンリー
という感じで3つのプログラムモードから自分好みのモードを選択できます。好みに応じて設定を変えられるのは悪くありません。10タッププログラムはよくできていて、例えばHIGHオンリーにしておいて点灯・消灯を繰り返しても意図せずモードが変わってしまうことはまずなさそうです。
カッコ良いモダンな造形、タクティカル王道の配光、便利な10タッププログラムと使い勝手の良いモデル。小型のL型ライトが欲しいなら迷わず買って後悔のないモデルかと思います。(アカリセンター価格:8071円)
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(文・写真/HATTA)
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