スターターボタンを押すと「ズロン!」とV8エンジンが目を覚ます。腹に響く重低音とともに“ワル”のオーラが立ちのぼり…
なんてベタなフレーズをつぶやきたくなるのが、メルセデス・ベンツの「AMG C63 S」。いわずとしれた「Cクラス」の超スポーツバージョンです。
試乗車は、オプションの“ダイヤモンドホワイト”(10万1000円)にペイントされた個体。マットブラックの19インチ鍛造ホイールが足元をググッと引き締め、ホイールのスポークの間からは、赤いブレーキキャリパーが顔をのぞかせます。
もしもC63 Sに異性をエスコートする機会があったなら、「重量物をできるだけ車体の中心に近づけるため、キャリパーはブレーキローターの後ろ側に取り付けてあるんだ」なんていうと、ちょっぴり尊敬されるかもしれません(逆に呆れられるかもしれませんが…)。
ドアを開けると、シートはホワイト&ブラックの派手なコンビネーション(シートヒーター付き)。座面、背もたれの横から張り出すサポートが迫力です。それでいて、素材にはソフトな風合いのナッパレザーが使われています。上手に“硬軟”を使い分けてますねぇ。
気になるお値段は1325万円。コチラもなかなかスペシャルです!
■4リッターV8ターボは“エコ”と“パフォーマンス”を両立
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