アルファロメオ、お前もかーー。「ステルヴィオ」の日本仕様にディーゼルエンジン搭載モデルが加わると聞いた時、最初に抱いたのはそんな気持ちだった。
アルファロメオといえば、イタリアが誇る“官能的な走り”が自慢のブランド。過剰ともいうべき気持ちよく曲がるハンドリングフィールに、回せば回すほど爽快感を感じられるエンジンを組み合わせるのが常套手段の、運転するだけで元気が出てくる乗り味の持ち主。いわば“走るエナジードリンク”とでもいうべき存在だ。
もちろん、低回転域でのトルクが太いディーゼルエンジンと、SUVなど車体が重いクルマとの相性がいいのは十分理解しているし、ディーゼルエンジンは燃費がいい(ステルヴィオではガソリンエンジン車に対して約45%も燃費が向上!)上に、燃料となる軽油の単価が安いから、ランニングコストが安く済む。また、購入時などの税金面で減税や免税を受けられる上、輸入車の多くは同じ装備内容のガソリンエンジン車より車両価格を安く設定しているから、買い得感が高い。そうした数々のメリットは認めるが、でも、アルファロメオのディーゼルなんて…。
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