6. AR機能との相性が良い
理由は先述のゲームと同じですが、ARKit対応のアプリを利用する上でも、iPad miniは相性が良いんです。ARのゲームなら、映し出される構造物の裏側を見るために向きを変えたりする必要があります。そんな際にくるっと小回りが利きますし、長時間持っていても疲れにくい。
また、ARを利用したアプリには、子ども向けの知育アプリあります。iPad miniのサイズなら、子どもの手でも持ちやすいですね。
ただし、アプリによってはまだiPad miniへの対応が進んでいないのか、「〜はこのデバイスとの互換性がありません」という表示がでてしまいインストールできないこともありました。これについては各アプリが早く対応して解決してくれることを願うばかりです。
7. マンガを読むのにちょうど良い
電子書籍リーダーとして扱いやすいのは言わずもがな。小説はもちろんですが、マンガを表示するのにも良いサイズ感です。縦に表示すると単行本の1ページよりも少し横がはみ出た状態になり、「のど」の部分もちらっと見えます。一方、横向きでは見開きを表示できます。
ちなみに、iPad miniは、フルラミネーションディスプレイを採用していて、画面表示と表面のガラスの間のギャップが少なくなっています。ページめくりの際、直接表示されているコンテンツに触れているような感覚で扱えるのが良いですよ。
8. 写真がキレイに撮れる
iPad miniのカメラは、背面が800万画素(f/2.4)、前面が700万画素(f/2.2)となっています。最新のiPhoneと比べるとやや劣りますが、これでも十分キレイな写真を撮影可能です。
ほかのiPadシリーズでカメラを向けるのは気が引ける場面でも、iPad miniのサイズなら大丈夫。iPad miniで撮影して、そのままApple Pencilでレタッチし、SNSに投稿するといった流れるような作業が可能です。
9. eSIM対応が頼りになる
Wi-Fi+Cellularモデルでは、「eSIM」にも対応しました。iPad内の設定を済ませることで、プリペイドの通信プランを利用可能です。海外旅行や出張など、旅先での通信手段を確保する上で心強いツールになります。
10. iPad Proより安い
iPad miniの価格は、64GBモデルで4万5800円〜(税別、以下同)、256GBモデルで6万2800円〜となっています。これに第1世代のApple Pencilを合わせると+1万800円です。
2018年春に登場した第6世代のiPad(3万7800円〜)よりは高いですが、iPad Air(5万4800円〜)や、iPad Pro(12インチ:11万1800円〜、11インチ:8万9800円〜)と比べるとお手頃感があります。
「Smart Connector対応キーボードを使いたいならiPad Airを」「第2世代のApple Pencilが使いたいならiPad Proを」と勧めることもできます。しかし、そうでないのならば、iPad miniはコストパフォーマンスの高い優れた選択肢です。
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従来のiPad Proシリーズの特権だったApple Pencil対応は、9.7インチの第6世代iPadを皮切りに、今回の新iPad AirやiPad miniでもサポートされました。クリエイティビティを意識した機能は、よりカジュアルに多くの人が楽しめるものになったわけです。
数年前だったらiPad Pro本体やアクセサリーを揃えるのに20万円近くかかることもありました。しかし、いまやそれが半額以下で済む。Pro以外のiPadシリーズを選ぶなら、ちょうどよいタイミングかもしれません。
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。