まずはストレートにした状態。外観の雰囲気は「EC23」などの筒型のライトによく似ています。ヘッド部分のヒンジ、ヒンジと同軸のループが特徴的。サイドスイッチ式のライトととして使用可能です。電池はスタンダードに18650電池×1本またはCR123A×2本です。
ヘッドは全5段階で角度を調整できます。軽いクリック感があり、各ポジションで固定可能。
お約束の底部マグネットも装備されていますので、鉄板面に貼り付けられます。ワークライトに求められる要素のひとつですね。さらに首振りで角度を調整できるため、実用上の利便性はストレートタイプのライトに比べると確実に向上しています。
ヘッドは1インチ、搭載LEDはCREE XP-L HD。リフレクタが浅いため、ワイドな配光になるかと思います。「MT21C」のような中心部の底が抜けたリフレクタはスポット部分がくっきりする傾向があります。
実際の照射。MAX1000ルーメンありますので、ほとんどのシーンで不満なく使用可能。最近のライトとしては、スポットと周辺光の配分がやはり特徴的。周辺光が広く明るく、中心部がややくっきりとする感じはLEDとリフレクタの組み合わせから予想できる通り。素直な光学系で、実際の照射も使いやすいかと思います。
暗い方はULTRA LOWが1ルーメン。NITECOREはこのモードを重視している印象があり、OFF状態からの長押しで必ずULTRA LOWに移行できます。夜間視力を気にする方にはオススメ。
LOW、MED、HIGHの3段階は実用性重視。LOWは明るめ、HIGHはやや抑えめとなっている印象です。実際にライトを必要とするシーンではこの3段階でほとんど事足りるでしょう。発熱も少なくランタイムも十分で、マルチタスクにふさわしい配分かと思います。
新規取り扱いを開始しました1インチのフィルターが装着可能。「MT21C」を始め、NITECORE、SUREFIREなどヘッド直径1インチのライトであれば使用できます。装着部分が硬い樹脂ではなくゴムなので、削れることなく使用可能です。このフィルターとの相性が「MT21C」は抜群です。
さらに広範囲に光を広げたい場合は拡散玉Eや拡散キャップEがオススメ。特に拡散玉Eの広範な配光は並みのランタンを上回るものがあります。アクセサリが豊富な1インチヘッド、角度を変えられ、マグネットやループを使用した固定が可能と、マルチタスクの名にふさわしい実用性の高いモデルですね。キャンプの際、極限まで荷物を減らしたい時には役立ちそうです。
タクティカル、ミリタリー、キャンプだった以前のマルチタスクシリーズから、デイリー、キャンプ、ワークといった感じの路線へと変化しつつあるように感じます。しかし、変にタクティカルにとらわれないほうが、日常生活では良いライトだと感じることも多々あります。そんな変化を代表する一本ですね。(アカリセンター価格:7212円)
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(文・写真/アカリセンター)
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