■長さは焚き火台の大きさにピタッ
「キングトング」は3種類発売されていて、先端の形状はどれも同じ。違いはトング全体の長さと太さ(幅)、そしてギザギザの有無、革巻かどうか、です。
スタンダードモデルとなる「キングトング」と「革巻き」が長さ39.5cm。ユニフレームの「ファイアグリル」が43cm、スノーピークの「焚火台L」が45cm、コールマンの「ステンレスファイヤープレイスⅢ」が41.5cmなど、メジャーどころの焚き火台の幅は40cm前後ですから、反対側の薪もつかみやすい長さというわけですね。
Sサイズは長さ18cm。ソロキャンプで人気の“小さな焚き火台”の収納袋に入るように計算された長さだそうです。小型の焚き火台を想定しているのでリフター機能は、ケトルを持ち上げるのに重宝します。
ちなみに、写真の「キングトングS」はテンマクデザインの展示品で、ハンドルにパラコードが編み込まれていました。人気の「キングトング」ですから、キャンプ仲間との“かぶり”も当然あるわけです。このカスタム、いいですね!
というわけで革紐でハンドルを編んでみました。平らな革紐なので裏側が見えてしまいました。丸い革紐のほうがきれいに編めるでしょう。
参考までに、編み方を記しておきます。
1)ハンドルの左側でロープをクロスさせます。上側になっているAを、ハンドルの下を通して右側に。ロープでできた右側の輪に通して引っ張ります。
2)今度は、Aを上にしてロープをクロスさせ、ハンドルの下を通してからBでできた輪に通します。
3)次はBのロープをハンドルの上を通して左側に渡し、Aを上にしてクロスさせます。これでスタートの状態に戻ったので、同じようにAのロープをハンドルの下を通して右側にもっていき、Bで作った輪に通します。
これを繰り返すだけ。思った以上に簡単ですね! コブラステッチのブレスで、同じような編み目になっていることがわかります。
* * *
キングトングは焚き火好きのアイデアが詰まったトングです。
独特のデザインは薪や炭、そしてダッチオーブンまでもつかみやすく、気持ちよく利用できます。それに、バーベキューをしていると、炭用と食材用を分けていても“うっかり”炭用で食材をつかむことがあるんですが、このデザインなら間違えようがありません。
これから本格化するバーベキューの季節。キングトングを手に入れて損はありません。
>> テンマクデザイン
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(取材・文/大森弘恵)