ペンタゴンライトというブランドはアメリカでの大人の事情で解体され、その遺産の一部をエナジャイザーが製品化したものがこのライトと言われています。ペンタゴンライトのモーリーライトはボディ部が金属製。樹脂と金属ボディのミックスが中々渋くて人気のライトでした。
全樹脂ボディのライトとして生まれ変わった当初はそれを嘆く人もいましたが、長く発売していることでそのような意見は少なくなっていきました。なぜなら、不具合も少なく、確実な点灯が可能であること。そして軽量で丈夫なボディだったからです。ロングテールで売れ続ける製品には、それを裏付けるスペックがあります。
レンズは、コリメータレンズ。集光性の高いスポットな光です。明るさは、発売年代によって40~55ルーメン程度でマイナーチェンジがありましたが、記憶にある限りさほどの違いは感じられません。多少は差はあるでしょうが、実用上の違いを感じるケースは少ないと思います。
スイッチは頭頂部にある小さなボタン。半押しでのモメンタリー点灯も可能。クリック感はありませんが、押し込むと常時点灯します。このヌルっとしたスイッチの触感は好き嫌いが分かれるようです。「不具合だ、不良だ」と言われることもありましたが、実際にスイッチ不良だった製品は、私が見てきた限り、本当にわずかだったと思います。
ボディサイズがもう少し大きかったら、私もこのスイッチは好きにはなれなかったと思います。しかし、幸いにも私にとってはジャストサイズだったのです。むしろ、この小さなスイッチがベストともいえるサイズに感じました。
脱着可能なクリップは、ベースが鋼製で、それを覆う樹脂製のカバーが付きます。クリップには2カ所マグネットが付いており、金属に貼り付けて使うことができます。
我が家では冷蔵庫が所定位置。決まった場所にある手軽なライトとして家族全員で共用しています。「どこにあるか」というのはライトを複数人で使用する上で重要な要因のひとつです。マグネット付きのライトってこういう運用の仕方ができるので結構好きです。
テールキャップに付属するフィルター類。これも年式やボディカラーによって色や枚数が異なります。赤、青、緑とありますが、どれかが欠けることも何度かありました。要するにメーカーからすれば「おまけ」なのです。どのフィルターも劇的にどうにかなるものではありません。それなりに効果は得られますが、ユーザー側がガチにフィルターONで使用するケースは少ないのではないでしょうか。テールキャップにネジ式で固定できるのがユニークで合理的な発想です。
配光は先にご紹介した通り、スポットなものです。正直、そんなにきれいな配光ではありませんし、明るさも知れたものです。同じ1AAのライトでももっと明るく光るライトはたくさんあります。しかし、手元や足元をスポットで照らせるライトは作業時は意外と捗りますし、使い勝手が悪いほどスポットなわけではありません。
最近もそして以前からも傑作的なアングルライトが発売されていますが、私はこのライトが好きです。
まず、形が好き。サイズも好き。ほどよい明るさが好き。マグネットが付いていて便利、などが理由です。まぁ、このライトについての良さを深く語ることがたくさんあるわけではありません。それでも、これだけ長く使っているのですからやはり、私とは相性が良いんだろうな~と思っています。皆さんの持っているライトでも、そんな一本があるのではないでしょうか?(アカリセンター価格:5799円)
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(文・写真/HATTA)
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