銅は新品の時こそ輝いていますが、やがて黒ずみ、変質していきます。通常では忌避される仕様ですが、逆にそれを楽しもうぜ、というメーカーの主張も感じられます。実際に販売店としても、銅ボディの寿命よりLEDライトの進化による製品寿命の方が遥かに短いです…。半年持たないもん…。
初期状態ではブリスターに真空パックされていますが、実際にはわずかに曇っていることもあるようです。開封すれば数日で同程度になりますので、どうぞお気にされませんよう。テールスイッチ部分に誤操作防止の樹脂が貼られていて、若干糊残りしますがご容赦ください。テール、ベゼル、クリップはステンレスの染色仕上げで、純銅ではないため、影響は小さいかと思います。
小さなボディで1800ルーメンを発揮するために、三眼仕様。とてもコンパクトな三眼TIRを使用しています。この手のTIRは、インジェクションで作られます。どうしても湯口と呼ばれる、樹脂素材の注入口が残ります。これを不良品と思われたり、落下した際にチェックして気づき、ひびが入ってしまったと思う方もいらっしゃいますが、仕様ですので安心してくださいね。
「TK16」にはLEDが3種類用意されています。“XP-G3” “OSRAM” “SST-20 CRI95”。どれを選べばいいんだ! と悩まれるかもしれませんが、結構シンプルです。
以上です! お好みに合わせてお選びください。ボディ素材の印象も相まって、自分だったらSST-20かな。LUMINUSの新LED、SST-20は高演色性を保ったまま色温度も上げていて使いやすく、赤色もよく見えます。高演色ニュートラルホワイトがお好きなら外せないLEDかという気はします。NICHIA VS SST-90なんてやってみたい企画ではありますね。
この手のぶっ飛びライトとしてはLOW側のモードが繊細に用意されています。
ULTRA LOW :0.5ルーメン
LOW:20ルーメン
MED:100ルーメン
HIGH:600ルーメン
TURBO:1800ルーメン
MEDまでの明るさが100ルーメン以下で3段階もあり、常夜灯、手元用、足元用といった用途でそれぞれ過不足がありません。明るいライトを好まれる方でも、実際の使用は手元足元ということも多いので、個人的には好ましい設定です。
本当に小さい。SUREFIRE「EDCL1T」と比較すると、グリップ部分くらいのサイズしかありません。重さも、ありがちなわざとらしい重さではなく程よい重量感。操作系もACEBEAMらしく整理されていますし、普段使いにも十分耐えられます。あとはわざと使い古し感を出して、知らずに手に取った人をびびらせる、というのが最適かもしれませんね。遊び心あふれる新製品です。(アカリセンター価格:8316円)
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(文・写真/アカリセンター)
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