ステップ1…焚き火の準備
①3つの条件を踏まえて場所を決定する
まずは焚き火をする場所決めが大事です。場所を決定する条件としては
1.安全であること(周りに燃えやすいものがないか、風向きなども考慮して)
2.生活同線上便利なところにあること(調理や、暖を取るうえで、幕から離れ過ぎていたり、逆に幕に近すぎたり、入口や導線をふさいでいなか)
3.くつろげる場所にあること(焚き火には大きな癒やし効果があるので、焚き火の前でゆったりできる空間を確保する)
が挙げられます。
「まあ、この辺でいいか!」と適当に場所選びをしてしまうと、火を起こしてから後悔することになるのでしっかりと選びましょう。
場所が決まったら、次は燃えやすいもの(今回は落ち葉)をどけます。風の強さや状況にもよりますが、最低でも2~3m四方はどけておいた方がいいですね。
②効果的に焚き火を行うための穴を掘る
安全が確保できたら次は穴を掘ります。穴は掘らなくても焚き火はできますが、穴を掘る理由は、防風、熱を滞留させる、後処理のためです。
フラットな地面の上で焚き火を行うと、風の影響をもろに受けます。下を掘ることによって、風を多少遮り、その掘った竈(かまど)部分が熱を滞留させ、効率の良い焚き火ができるわけなんです。後処理の話は最後に説明しますが、穴を掘る理由は恥ずかしいからだけではないのです!笑
さて、穴はどのくらい掘ればいいか? 15cm程度の深さに掘ればOKです。もちろん深く掘るやり方もあるのですが、今回はあくまで一般的な焚き火の仕方としてご紹介しますので、そのくらいを目安にしてください。
ちなみに私はシャベルを持って行くとかさ張るので、上写真のようにペグで掘ることが多いです。
③調理にも使えるラックを作る
作らなければならないというわけではないのですが、このくらいのクラフトはやっておくと便利ですよ。
作り方は簡単。Y型の枝を2本用意し、長さをそろえて、土に差す方を鉛筆のように削り、あとは差し込むだけです。
④太さが違う4タイプの薪を集める
写真のように左から順番に細い枝、手で簡単に折れる中くらいの枝、足で折れる太い木、ナイフや斧でないと割れない木と、4タイプをそろえておくといいでしょう。置く際は、自分に近い方に細い枝、遠い方に太い木にすると使う時に便利です。これは着火してから、薪をくべる順番でもあります。
後からくべて火力調整する際も使います。一瞬火力を上げたい時は細い枝、それなりに長い時間火力を上げたい時は中くらいの枝、数時間にわたり火力を安定させたい時は太い木を追加投入すれば、火力調整も思いのままです。
⑤火力を安定させるための火床を作る
結構重要なのが火床作りです。
掘った穴に2本の薪を入れていますが、これが火床となります。着火後、この上で焚き火をすると自然と火床用の薪にも引火し、熾火(おきび)となります。
これがないと、冬場は地面が冷たく、温度上昇が遅くなったり、雨の日は地面が湿っていて着火しても火力が安定しにくかったりしますので、火床用に薪を置くのは重要です。あくまでも火のための床ですので、ご自分でお休みにならないでくださいね!笑