刃物のカタログには、誇らしげに「スウェーデン鋼使用」と記された製品を見かけます。“最高級の鋼を使っていますよ”という証ですね。
そんなスウェーデンにあって刃物の街と言われているのがモーラ。ストックホルムよりクルマで4時間ほど北上した、スウェーデンのほぼ中央部にある小さな街です。日本では燕三条が刃物の街として知られていますが、同じような立ち位置と言えるでしょう。
モーラと言えば、モーラ・ナイフ! かつてはこの地方にいくつもの名だたるナイフメーカーが存在していましたが、時代とともに合併が行われました。
伝統ある刃物の街=モーラ地方を意味する「モーラ・オブ・スウェーデン」を名乗り、2016年に社名を「モーラ・ナイフ」となったそうです。
5月にスウェーデンで行われた「モーラ・ナイフ・アドベンチャー」では、工場ツアーを開催。内部はオートマチックでじつに近代的です。
とはいえ、最後の確認は人の手と目。クラフトマンシップを称されるのはこのためなんですね。
工場からクルマを30分ほど走らせればこの通り。手入れされた森が広がります。湖や小川も点在しており、釣りにも最適。小さな街ではありますが、ハイキング目当てに訪れる人が多いそうで、モーラ・ナイフの社員もハイキングやキャンプ好きがそろっています。
モーラ・ナイフ・アドベンチャーに参加し、モーラの魅力をたっぷり教えてもらいました。
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