聞きなれない単語かもしれませんが、海外ではすでに大ブーム。日本より喫煙環境に制約のある国々で大きな人気となっており、アメリカを中心にすでにファッションアクセサリーとして、ライフスタイルの一部として取り入れられています。
日本にも徐々にその波が押し寄せており、早い人はすでに取り入れているヴェイパー。ニコチン入りのカートリッジを使用し、ニコチン+フレーバーを楽しむタイプのものもあれば、ニコチンフリーでフレーバーのみを楽しむリラクゼーションを追求したヴェイパーもあります。
禁煙する気はいまだにない筆者ですが、この盛り上がりを見ると、どうしてもトライしてみたくなりました。
そこで、今回試してみたのが、ノンニコチンかつノンタールでオーガニックなフレーバーが特徴のVAPOR、「Smooth V!P」です。
check1 吸い応えはあるのか?
Smooth V!Pを手にして驚いたのは、そのコンパクトさ。タバコよりもほんの少し長く、重さがあるだけで、持つ手になんの違和感も与えません。
そして、最初の一服……。あれ? 吸いごたえがある……というのが率直な感想。
愛煙家からすれば、ニコチンもタールも入っていない電子タバコは軽すぎてちょっと……と思っていたのですが、意外なほどに満足感があるのです。
その理由は、フレーバーをたっぷり含んだ蒸気。ちゃんと気管を通る感覚があるうえ、まるでタバコを吸っているかのように、吐く息にもちゃんと蒸気の煙が混ざるのです。
これは愛煙家も納得の吸い心地。吸う時にボタンを押せば、液体フレーバーが蒸発する“シュー”という音が聞こえます。ボタンが光る演出が、さらに吸っている感を高めてくれます。
check2 香りはどうか?
自分で呼気を嗅いでみても不快な臭いがしないのも新鮮な経験。タバコのようなヤニ臭さは皆無で、むしろミントの爽やかな香りが口元から漂います。
しかも、このフレーバー、メンソール、モヒート、紅茶など数種類あるので、自分の好み似合ったものが選べます。
この日、取材会場は禁煙。しかし、このSmooth V!Pをふかしていると、口寂しくもなく、タバコを吸いたいとイライラすることもありませんでした。
check3 価格は適正か?
気になる価格ですが、本体と詰め替え用のリキッドがセットになったスターターキットが、1980円で提供されています。交換用のアトマイザーが734円、リキッド各種が918円という価格設定。
リキッドはかなり長持ちするので、コストパフォーマンスではタバコとそう代わらないかもしれません。
また、本体はUSBによる充電式なので、どこでも手軽にチャージして使えます。1回充電すれば、約190回吸引できるので1日はもつでしょう。
check4 どんな人に向いているのか?
Smooth V!P、実は禁煙用のアイテムというわけではありません。大人がリラックスするための新しいツールという位置付けなのです。
だから、愛煙家ならずとも、フレーバーを呼吸するだけで緊張感が和らぎ、上質なリラクゼーションを得られるというわけです。
いい香りを胸いっぱいに吸い込むという体験をしたことのない人には、ぜひトライしてみてほしいところ。もちろん愛煙家なら、禁煙の一助とするのもいいでしょうし、タバコを吸えない場所やシーンで使ってみるのもオススメです。
筆者自身、Smooth V!Pを知ってから、ライフスタイルに大きな変化がありました。車の中で吸っても平気、家の中で吸っても臭いが気にならない。
場所によっては禁煙のお店の中でも楽しめる。ここ最近、タバコに火をつけることよりも、Smooth V!Pのボタンを押すことの方が多くなりつつあるくらいです。スモーカーの皆さんも、ノンスモーカーの皆さんも、これなら一度、試してみる価値があるのではないでしょうか?
(取材・文/高須賀 哲)
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