「ラパックエアーV」は、ビジネスマナーに則ったスクエア型の薄マチで、エースらしい汎用性の高いデザイン。見た目は普通のビジネスバッグですが、裏返して見ると…。
なんと背面にエアベンチレーションを搭載しているんです! これはアウトドアリュックに見られる機能で、通気性のいいメッシュ生地を背中側に一枚入れることで、リュック本体と背中が直接触れない構造になっています。でも、ただメッシュ生地を使うだけでは意味がありません。重要なのは“すき間”。
リュック内部にフレームが入っているため、背面が湾曲構造になっていて、そこにメッシュを張ることで“すき間”ができるんです。背中が直接触れるのはメッシュ部分で、リュック本体と背中の間には空気の通り道ができる。だから背中が蒸れず、涼しいというわけです。
実際に使ってみたところ、いつもは自宅から最寄り駅まで歩くと背中が汗でびっしょりになるのですが、その不快感がありません。もちろん暑いから汗はかきますが、今までのように背中だけ汗びしょという状態は回避。なんというか、涼しいというより、背中ムレが気にならないといった印象です。でも、これって結構すごいことだと思いますよ。もちろん、すき間があるから風が吹くと涼しいので、エアベンチレーションの効果を実感できます。
さらに、ショルダーハーネスやウエスト部分のパッドには、穴が空いたクッション材が使われていて、体に触れる部分の通気性を高めています。
■レインカバー付きで雨対策もバッチリ!
実はエアベンチレーションより、個人的にお気に入りなのがレインカバー。リュック底部に、シリコンコーティングを施したレインカバーが収納されているんです。リュックと一体型になっているので紛失することもないし、ガバッと被せるだけでリュックをぴったり覆えます。
リュックは傘を差していても濡れてしまいますが、これならゲリラ豪雨もへっちゃら。自分が濡れるのはいいけど、PCなどの荷物は濡らしたくないわけで、「レインカバー持ってくるの忘れた!」みたいなこともないし、これはかなり使えます。梅雨にも大活躍しますね。
あと、ショルダーストラップの余りを、しっかり留められるのも◎。多くのリュックにストラップ留めは付いていますが、歩いているうちに少しずつズレたり、いまいちぴったり留められなかったり。でもラパックエアーVのストラップ留めは、ゴム製でしっかりホールドできます。
留めやすいのにズレにくいから、歩くたびにピラピラする煩わしさがありません。細かい箇所ですが、毎日使うカバンだからこそ、ストレス要素はできるだけ排除したいですよね。
そして上部には、リュックではかなり珍しいスーツケースのような樹脂製ハンドルが。しっかり握れて、使わないときはフラットになるから、邪魔にならず見た目もグッド!
薄マチながら2気室あって、メインコンパートメントにはPC収納を搭載。前面荷室はポケットが多く、折りたたみ傘の収納にも使えるボトルホルダーが付いています。ファスナーを開けるとペロンと前に倒れるので、荷物を取り出しやすい!
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夏に活躍する“背中が涼しい”ビジネスリュック。背中ムレを解消できるのはもちろん魅力ですが、エアベンチレーション以外にも便利な機能が満載でした。リュック自体が驚くほど軽いし、オールシーズン使えるから、今まさに買い替えを狙っているならオススメです!
ace.
「ラパックエアーV 62071」(2万3760円)
>> エース
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(取材・文/津田昌宏)
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