本体をひっくり返し、この部分のレバーに爪をかけて開くと、ばねの力で3つ折りの状態に展開します。これ↓が使用状態。
小さいので、はじめのうちは慣れが必要かと思います。また本体に滑り止めがなく、やや滑りやすく感じるかもしれません。このあたりはサイズや可搬性を追求したことによる制約ですね。写真のようなポジションで、親指でレバー先端の角を押すようにすると使用感はかなり改善するかと思います。
ただこのサイズながら動きはスムーズだし、切れ味は十分。慣れればそれに応えるポテンシャルがあるアイテムです。
ちょっと特殊なのは構造。全体がX型のてこになっており、一般的にV型である通常の爪切りとは動きが違います。通常の爪切りは上顎が下がるのですが、この「ネイルクリッパー」では下顎が上がります。この違いを理解しておけば、違和感が少なく使用できるのではないかと思います。
レバー内部にはファイル、やすりが刻まれています。ヨーロピアンな仕様のせいなのか、一般的な爪切りのやすりよりもかなりしっかりしており爪先を整えられます。先端部はマイナスドライバー、あるいは爪の中のゴミを取り除くリムーバーとして機能します。
個人的に地味に重宝しているのが、ささくれの除去。根元から断ち切れるので、ささくれに苦しめられている人はひとつ持っておくと出先でも安心です。ハサミやナイフではこうはいきません。
コンパクトで清潔感のあるお洒落なボディ。プラスチックの類似品も世の中にはありますが、こういったメカメカしいデザインは男子向けですね。爪切りは防災袋にも入れておきたいアイテムです。機能面でもミニガジェットとしても楽しめますよ。(アカリセンター価格:1337円)
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(文・写真/アカリセンター)
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