旧ソビエト連邦から1991年に独立したアルメニア共和国(以下アルメニア)は、トルコの東、ジョージアの南、アゼルバイジャンの西に位置し、国土面積は日本の1/13という小さな国です。
前回はアルメニアワインの取材レポートをお届けしましたが、アルメニアの食の豊かさ、ユニークさにも感動させられました。これは紹介しないわけにはいきません。
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■アルメニアの国民食「ラバッシュ」
アルメニアの首都エレヴァンは、アルメニアの総人口300万人の1/3にあたる100万人が集まる大都会です。中心部には、世界チェーンのファストフード、イタリアンをはじめ、各国料理の店がたくさん立ち並んでいました(和食、寿司店も発見)。
でも、せっかくですから、アルメニアらしいものを食べたいもの。
渡航前に、駐日アルメニア大使グラント・ポゴシャンさんの著書『アルメニアを巡る25の物語』(和器出版)で予習していたので、食べたいもの候補はいくつもありました。
その筆頭が、「ラバッシュ」という薄焼きパンです。