いろんな機能が手のひらサイズにぎっしり詰まっている多機能ナイフは、持っているだけでもワクワクしちゃいます。
多機能ナイフといっても、軍生まれのナイフを中心に発展してきた多機能ナイフと、ワーク生まれでプライヤーとナイフを搭載したマルチツールがあり、前者の代表はビクトリノックス、そして後者の代表がレザーマンツールです。
1975年、旅行中にクルマの不調やホテルの水道トラブルに面したティム・レザーマン。自身のナイフでは対応できず「プライヤーさえあればなんとかなるのに」と悔しい思いをしたそうです。これが世界初のプライヤー搭載マルチツールを発明したきっかけ。1983年、それまでの多機能ナイフとは異なり、ドライバーやヤスリなど“工具”の要素が強い道具として発進したんですね。
分解して清掃するのが基本のバーナーは、プライヤーとドライバーがあればOK! キャンプ道具の不具合も解決です。また、レザーマンのプライヤーは根元のケーブルカッターが優秀でもあります。キャンプなら薪を束ねた針金を切るようなシーンでも重宝します。
ほかにも、鉄板や金網、ケトルのフタを持ち上げる、薪をつかむなんてこともできますね。
1998年にはプライヤーを開くことなくナイフを引き出せる新構造の「ウェーブ」、2011年はスプリング付きプライヤーを持つ「ウィングマン」、翌2012年にはスライドしてプライヤーが飛び出す「OHT」など、画期的な構造を発明してきたレザーマンの最新機能が“片手で機能を取り出せる”。その名も「FREE」です。
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