■料理が美味しそうに撮れるのは?
続いて、やや照明が暗めのレストランで、料理を撮り比べてみました。
▼Xperia 1で撮影
照明の色がそのまま反映され、全体的にアンバーっぽい色調の写真になりました。とは言え、明るさは十分で、美味しそうな “照り” も写りました。
▼Galaxy S10で撮影
ホワイトバランスが自動で補正され、料理もお皿もテーブルも本来の色で撮れました。トマトやパプリカの赤が強調され、より美味しく見える写真になりました。
▼Google Pixel 3aで撮影
接写に弱いのか、ちょっとピントが甘い写真に。しかし、色味としては美味しそうに写りました。
▼iPhone XSで撮影
明るく、クッキリと撮れたのですが、美味しそうに見えるかどうかというと、意見が分かれるかもしれません。ただし、実物に近い色・明るさで撮れた、とも言えます。
■人物が際立つポートレートが撮れるのは?
ポートレートを撮り比べてみました。「ポートレートモード」がある機種では、それに設定して撮影しました。
▼Xperia 1で撮影
Xperia 1のアウトカメラには「ポートレート」モードはありません。しかし、人物を認識すると「瞳AF」が機能して、瞳でピントを合わせ、人物がきれいに撮れるように設定されます。肌の色もナチュラルに見える範囲で補正されたようです。
▼Galaxy S10で撮影
オートの「写真」で撮ると、人の顔のアイコンが表示されました。おそらくポートレートに適した設定になったはず。ですが、美肌補正はされず、背景がぼけることもなく、ごくごく普通の写真に。Galaxy S10には「ライブフォーカス」という背景をぼかせるエフェクトがあるので、それで使ったほうがいいかもしれません。
▼Google Pixel 3aで撮影
「ポートレート」モードで撮りました。一度のシャッターで、背景をぼかした写真とぼかさない写真を同時に保存でき、撮影後に背景ボケを調整することもできます。。機能・画質ともに、トリプルカメラを搭載するモデルに勝るように感じました。
▼iPhone XSで撮影
「ポートレート」モードで撮りました。背景がナチュラルにボケて、肌も補正されましたが、全体的にやや黄色っぽく写ったのが気になりました。
■広い範囲を写せるのは?
トリプルカメラを搭載したXperia 1とGalaxy S10は超広角カメラを備えています。どれくらい広い範囲を撮影できるのか? 4モデルが撮れる範囲を比べてみました。
▼Xperia 1で撮影
人の目の視野に近い広い画角で撮影できました。遠近感が強調され、実際よりも広く見える写真が撮れました。
▼Galaxy S10で撮影
Galaxy S10の超広角カメラは約123°の視野角で撮影できるそう。実際に撮ってみると、Xperia 1の超広角カメラとほぼ同等の広さを撮影できました。広角カメラで撮ったときと同じように、明るく鮮やかな色で撮れるのも魅力です。
▼Google Pixel 3aで撮影
Pixel 3aの標準カメラで撮れるのはここまで。より広く撮影するには「パノラマ」モードを使う必要があります。
▼iPhone XSで撮影
iPhone XSの広角カメラで撮れる範囲は、Pixel 3aよりわずかに広い程度でした。今後、超広角撮影に対応するモデルが登場することに期待したいですね。
* * *
いかがですか? どのモデルにも一長一短があり、写真の色調も好き嫌いは人それぞれでしょう。なので、順位は決めません。あくまでも撮影見本として、機種選びの参考にしてくださいね。
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(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。