Live Photosとはその名の通り、動く写真を撮ることができる機能です。約3秒の短い動画が撮影でき、周囲の音声も録音されます。使い方は簡単でカメラアプリの画面で上部の丸をタップするだけです。手軽に撮影でき、動画とは一味違った楽しさがあります。自由度が少ない分、面白い作品になるかどうかは、ずばり“被写体選び”に掛かっていると言ってよいでしょう。
それでは早速、本機能の使いどころを3つ紹介します!
1.動き回る被写体を写真に収める
本機能が最も活躍した場所は“水族館”でした。動き回る生き物は、写真だとブレてしまいますが、Live Photosなら躍動感をバッチリ伝えられます。
ペンギンの素早い遊泳
ピラニアの群れ
2.決定的瞬間を抑える
実はシャッターを押す前の時間も撮影されています。シャッターの前後1.5秒ずつ、計3秒が保存されるイメージ。タイミングが分かりづらい“一瞬のシャッターチャンス”を逃しません。
再びペンギン登場
3.ほかほか感を表現する
風に揺れる葉や水面の波紋など、写真では伝えづらい“ゆらぎ”の表現を撮影できます。例えば、ご飯からでる湯気を撮影して料理のほかほか感を表現することも可能。写真より臨場感があっておいしそうに見えます。
熱々のラーメン
また、そのほかにも
・動画と同じくほぼ無音なので寝ている子どもをこっそり撮影するのに最適。
・音声も保存されるので、インカメラで一言メッセージを撮影して送る。
など様々な応用が効きますので、iPhone 6s/6sPlusをお持ちの方は色々試してみると面白いでしょう。
Live Photosを共有するにはどうしたらいい?
Live Photosを撮影したiPhone 6s/6s Plusのディスプレイで見せる場合には、表示した写真の画面で3Dタッチを使って画面をギュッと押しこむと再生できます。直に相手に見せるならコレでも充分です。
iPhone 6s/6s Plusを持っている人にデータを渡したい場合には、「AirDrop」や「iMassage」などで共有できるので覚えておきましょう。ちなみに「LINE」で送ると、Live Photosではなく普通の写真として送られてしまうので注意して下さい。
SNSで共有したい場合には、専用アプリを使ってGIFや動画ファイルに変換しましょう。オススメは「Lively」というアプリです。本記事の動画にもこれを使用しました。ちなみにGIFに変換した場合、音声はなくなります。
また、「Facebook」は12月からLive Photosへの対応を始めました。しかし、まだ限定的な公開なので、筆者のiPhoneからはまだ投稿ができませんでした。投稿したLive PhotosはiPhone 6s/6s PlusでなくてもiOS端末なら再生できるとのこと。再生するには3Dタッチではなく、“ロングタップ”すればOKです。ただし、残念ながらAndroid端末やPCからのアクセスではLive Photosとして表示されません。
ちなみに、Live Photosを再生できる端末には、Apple WatchやMacもあります。Apple Watch(watchOS 2)を持っている人は、Live Photosを文字盤にも設定できます。盤面をロングタップすると再生するほか、時計を表示させるたびにちょこちょこと画面が動きます。一方、Macでは、「El Capitan(エルキャプテン)」のみ写真アプリがLive Photosに対応しています。
Live Photosで注意すべき点は?
Live Photosのファイルは、写真のほかに動画データも含んでいるので、容量が通常の写真の約2倍になります。iPhoneの容量が少ない場合は気をつけてください。また、クラウドへのバックアップも同様の理由で課題となり得ます。
また“シャッターを押す”のが難しいと感じました。シャッター前後で計約3秒の動画となるので、画面タッチの瞬間がどうしても揺れてしまうのです。この点さえ注意すれば、誰でも手軽に使えるのでオススメです。
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(取材・文/井上 晃)
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