見ての通り、外側はスムースレザー。ベルロイのサイトでは、使い込むほどに色が変わっていく経年変化を楽しめるタイプと紹介されています。それにレザーグッズは、少々の傷は“味”になります。旅した分だけ育っていく、と思えば、愛着が湧くってもんです。
基本構造はシンプルな二つ折り。開くと入れ口が斜めになっているパスポート入れと、4カ所のカードポケットがあります。ちなみにカードポケットはスキミング防止のRDIF保護機能付き。このあたりは、さすが「トラベルウォレット」といったところでしょうか。
ウォレット=財布なだけに、お札入れが付いています。そして、お札入れ部分にも隠しカードポケットが2カ所。ここには、あまり見られなくない(さらしたくない)カードや、海外で使うことはないけれど帰国後に必要となる交通系ICカードを入れています。
また折り目部分には、機内で入国カードを書く際に助かるペンが付属で付いていて、さらにその横にはSIMカード入れも! 現地でSIMを差し替えた時に、日本で使っているSIMの保管場所って困りますよね。こういう旅行者にはうれしい小さい工夫が満載なんです。
ちなみにこのお札入れには、いつも現地のお札を入れています。現地では、この「トラベルウォレット」はカバンの中のすぐに取り出せない場所にしまっていて、これとは別に取り回しやすい小さい財布をメインで使っています。でも、両替した現金をすべて小さい財布に入れると、特に東南アジアなどではかなりの枚数になって財布が膨らんでしまいます。なので、財布に入れるのはひとまず必要な分だけにして、残りは「トラベルウォレット」に入れるようにしています。
そしてこのお札入れ部分、実は隠し部屋が付いているんです。レザーのかぶせをめくると、なんともう1カ所お札入れが現れます。ここが、日本円のお札を入れておくのに重宝するんです。現地では使うことがないけれど、帰国時を考えるといくらかはなければ困るし、そもそも現地の空港で両替することを考えると、取り出しやすい場所に入れておきたい。その点、パスポートが入っているため、常に肌身離さず持ち歩くモノに整理して入れておけば、両替時にすぐに出せるので便利。しかも、現地のお札と分けておける。さすが“トラベル”と名付けられているだけはあります。
シンプルな外観からは想像できない利便性満載のこのウォレット。サイズはパスポートをひと回り大きくしただけなので、片手で握って持てるし、なによりパスポートをハダカで持つこともありません。パスポートケースを検討している人は、一度手に取って実際に触ってみる価値はありますよ。
ベルロイ
「トラベルウォレット」(1万6200円)
全4色
>> ベルロイ
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(写真/田口陽介 取材・文/&GP編集部 円道秀和)
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