話題のスマートディスプレイ 最も使いやすいのはどれ?

■「Google Nest Hub」はデジタルフォトフレームとしても活躍

「Google Nest Hub」(1万5120円)は、Googleアシスタントを搭載したスマートディスプレイで、7インチのディスプレイを搭載しています。画面解像度は1024×600ドットで、今回使い比べた3モデルの中では、最も見やすい画面を備えています。ファブリック素材を生かしたスタンドにタブレットを貼り付けたようなデザインで、正面から見ると、コンパクトなテレビといった趣きもあります。

▲7インチの見やすい画面で、Google Nest Hubでできることを調べられ、音声コマンドも覚えられる

▲土台は手触りのよいファブリック素材。カラバリは4色から選べる。ディスプレイ部の背面にマイクのミュートボタンと音量調節ボタンがある

▲底面は樹脂素材で滑りにくい

Google Nest Hubは、従来から販売されているスマートスピーカー「Google Home」と同じように声でいろいろなことを調べたり、音楽を再生したり、家電を操作したりできます。Google Homeにできて、Google Nest Hubにできないことはないはずです。初期設定は、スマホにインストールした「Google Home」アプリで行います。Googleアシスタントのデバイスは、複数台を組み合わせて利用でき、家族それぞれの声を聞き分けてくれたりするスグレモノ。それだけに、初期設定はやや煩雑な印象です。とは言え、基本的には画面に表示されるガイドに従ってタップしていくだけで設定できます。

▲目的地までの行き先を調べた場合、地図も表示される

▲声で調べた情報を画面で確認でき、表示される項目をタップして、より細かい情報を調べることもできる

▲連携するスマート家電の操作も可能だ

実際に使って最も便利だと感じたのは、デジタルフォトフレームとして使える機能。「Googleフォト」と連携し、「最近のハイライト」や自分で編集したアルバムの写真などがランダムで切り替わって表示されるように設定できます。「最近のハイライト」に設定して使ってみたところ、縦向きの写真は2枚並べて表示されたり、何枚も同じような写真を撮っていた場合に、自動でベストショットが選ばれて表示されたり、細かい部分にも工夫が感じられます。スマホで撮った写真はプリントすることもなく、撮りっ放しになりがちですが、Google Nest Hubがあれば、自ずと思い出を振り返ることができ、家族みんなで楽しめること請け合いです。まだ試せていませんが、離れている家族とアルバムを共有して、写真を見せてあげることもできるそうです。

▲Googleフォトに保存した写真を表示するデジタルフォトフレームとして使える

最新のニュース動画を見たり、「YouTube」を見ることもできます。画面がないGoogle Homeでも、テレビにChromecastを接続していれば、「OK Google 〜の動画を見せて」と言って、YouTube動画を再生できます。でも、ベッドルームにテレビを置いていないという人も多いですよね。就寝前にちょっと動画を見たいという時に、スマホよりも大きな画面で見られるのは、さりげなく便利に感じました。

▲YouTubeで調べた料理レシピを再生させた画面。キッチンでも活躍しそうだ

サイズは178.5×67.3×118mmで、重量は480g。3モデルの中では大きめですが、とは言え、ベッドサイドの小さなテーブルや、本棚やサイドボードの空きスペースなど、置き場所には困らないサイズ感です。今回紹介した3モデルの中では最も高額ですが、“見る” 用途が多い人には最も魅力ある選択肢になるでしょう。

*  *  *

ぜひ、自分のライフスタイルに合ったスマートディスプレイを見つけてくださいね。スマホより安いですし、毎月の利用料も要らないので、気になる人は買って損はないと思いますよ。現在3台のスマートスピーカーと2台のスマートディスプレイを持っていますが、やはりスマートディスプレイのほうが便利だと感じています。

 


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(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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