ハイドロフラスク、スタンレー…マイボトル選ぶならどれ?使って分かったオシャレボトルの○と×

■細部に至るまで機能が考えられている

klean kanteen(クリーンカンティーン)
インストレート TKWide 16oz(473ml) 4212円

最近よく目にするクリーンカンティーンは、2004年にカリフォルニア州チコで創業したブランド。環境のことを考えて、生涯使えて多用途で、そして手頃な価格の製品を生み出しているため、これまで持っている人を見ると、「あっ、環境のことを考えている人だな」というイメージがありました。

握ったときにまず感じるのが、ボトルの滑りにくさ。独自の仕上げ塗装により滑りにくく、耐久性が高くなっています。なので使い込んでも、塗装が長持ち。
もう1つ特徴的なのが、漏れ防止機能のあるカフェキャップ。持ちやすく、飲みやすいデザインになっていて、4本の中で一番機能的だと思います。また保温効果を高める真空断熱キャップにしたり、飲みやすいようストローキャップにすることも可能です。

容量:473ml
口径:66mm
本体寸法 高さ×幅:219.7×76.2mm
重量:394.5g

▲ボトル内部には、TKクロージャー内溝デザインが施されている。

▲12:30で67.3℃、8時間後の15:30では56.9℃でした

▲携帯に便利なステンレスループ、漏れ防止機能のあるカフェキャップが付属。保温効果を高める真空断熱ループキャップや飲みやすいストローキャップと取り換えも可能

▲カフェキャップは時計逆回転に回せば口が空き、時計回転に回せば閉じる仕組み。つまみがストレートではなく、微妙に湾曲しているために回しやすい

▲底は鏡面仕上げのステンレス。角が丸みを帯びているのでドリンクホルダーなどに引っかからずにスムーズに収まる


・パウダーコーティング仕上げのおかげで円形デザインなのに持ちやすい
・フックと、漏れ防止機能付きの飲み口が一体となったキャップは非常に機能的
・クルマのドリンクホルダーにちょうど収まるサイズ
・開口部が広く洗いやすい

×
・底がステンレスで角が丸みを帯びているのでオフィスの机で滑りやすい
・キャップが機能的な分、洗いにくい

時代を超えて愛される質実剛健な作り

Stanley(スタンレー)
クラシック ワンハンド 真空マグ 16oz(473ml)

<SPEC DATA>
容量:473ml
口径:約42mm
本体寸法 高さ×幅:235mm×73mm
重量:348g

スタンレーといえば、誰もが思い出すハンマートーングリーンのスチール真空ボトルです。残念ながらカラーは違いますが、色のトーンとしては同系です。

1913年に創設されたブランドで、今回の中ではもっとも歴史があり、キャンプ好きなら知らない人はいないと思います。昔から使っているので、何も思いませんでしたが、飲み比べてみると、今回の中で一番飲みやすかったのは意外でした。

サイズも数値以上に大きく感じ、キャップの後ろのボタンとか、デザインとか、洗練されてオシャレというわけではなく、昔ながらのアメリカンで無骨な感じ。日常使いというよりも、やはりキャンプがよく似合います。

▲薄く、シンプルな内側。口は広く、壁が内側にくぼんでいないため洗いやすく、乾きやすい

▲12:30で63.9℃。8時間後の15:30では54.4℃。必要にして十分な保温機能

▲今回の中で一番、口当たりの良かったキャップ。奥側が一段下がっていて、飲んだときに鼻が当たりにくくなっている

▲キャップ背面にあるボタンを押すと、口が開く仕組み。漏れ防止も兼ねるため押している間のみ開くた構造だが、ボタンがカチッと止まり、口が開いた状態がキープされるとなお使い勝手がいいと感じた

▲底面は別体式。取り立てて滑り止め加工は施されていないが、二重構造になっているのでタフに扱える


・プッシュ式で開口する飲み口は機能的で、口当たりも今回の中で一番
・凹凸のあるボトルデザインは握りやすい
・揃えたくなるスタンレーらしいデザイン
・開口部が広く洗いやすい

×
・プッシュ式の飲み口は押し続けている間だけ開口するタイプ。付いている位置が高く、押すのに若干力が要る
・今回の中で一番長く、わずか数cmながらその長さ、大きさを実感。

*  *  *

今回色々使ってみた結果、意外と違いがあるものだと実感。キャンプに持っていくというのはもちろんですが、こんなシーンならこのボトルというのを自分なりに感じました。

まず日常に使うならハイドロフラスク。サイズが小さいのと、携行しやすいハンドルが付いている点。あと、意外かもしれませんが、温度がちょうどいいところ。口をつけて飲むを想定した場合、熱すぎると飲めず、開口部が広いのでコーヒーを入れたときに香りを感じられます。

同じくオフィスに持っていくのに便利なのがコークシクル。直接口をつけて飲まず、カップに入れれば温かいまま。そういう面ではアウトドアにもぴったりです。また開口部が小さく、底に滑り止めがついていて安定感があるので、オフィスのデスクに置いておいても安心です。

クリーンカンティーンはドライブにぴったり。ドリンクホルダーに収まるサイズはもちろんですが、持ち手兼フックが付いているのでドリンクホルダーからも出しやすいです。飲み口も回転開閉式なので、いちいちキャップを開ける手間がないのですぐに飲めます。

スタンレーはちょっとした散歩にぴったり。飲み口のプッシュボタンは片手で押せるので、歩きながらでも飲めますし、凹凸デザインで、リュックのサイドポケットに入れていても指が引っかかりやすく取り出しやすい点もメリット。

もちろんサーモスや象印、ほかのメーカーからも多種多様なモデルが出ているので好みでべばいいと思いますが、分かったのはマイボトル選びは楽しい!もちろんペットボトルを少しでも削減するためというのもありますが、プロダクトとして面白いので自分のシーンに合ったボトルを選んでみてはいかがでしょうか。


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(写真・文/&GP編集部 澤村尚徳)

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